イベントの多い12月は、意外と肌見せの機会が多いもの。ちらりとのぞくデコルテが美しいと若々しく見え、顔の印象までもアップします。今回はエイジングデザイナーの村木宏衣さんに、デコルテの要となる鎖骨周りのマッサージや、透明感のあるデコルテに近づくためのケア方法をうかがいました!

- Profile
- 村木 宏衣(むらき ひろい)さん
- > オフィシャルサイト
エイジングデザイナー。エステティックサロン勤務などを経て、女性の悩みの根本に働きかけ、効果を追求する独自の「村木式整筋」メソッドを確立。「エステ以上整形未満」をコンセプトに、サロンワークに加えイベントやセミナーなど幅広く活躍中。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の「頭ほぐし」』(主婦の友社)ほかベストセラー著書多数。
デコルテケアの
メリット
「デコルテ」とは、首から肩、胸元にかけての部分を指します。人の目に触れやすく年齢が表れやすいエリアであるだけに、日々のケアがとても大切。継続的なケアによって、姿勢改善やコリ予防などさまざまなメリットが期待できます。

むくみ解消
鎖骨の周辺には重要なリンパ節が集中しています。このリンパ節には、体内の余分な水分や老廃物をろ過・排出する働きがあり、詰まるとリンパの流れが滞って、顔のむくみが起こりやすくなります。リンパのスムーズな流れを取り戻すマッサージによって、すっきりしたフェイスラインに近づきます。
首コリ・肩コリの改善
リンパ節が滞り、老廃物が溜まったままだと、周辺の筋肉も弾力が低下してカチカチに固まり、動きが悪くなって首コリや肩コリの一因に。詰まりを取ることで筋肉の柔軟性が高まり、コリの改善も期待できます。
姿勢が整う
リンパの詰まりに伴う筋肉の緊張は、ストレートネックや巻き肩(前肩)につながることも。首や肩が前側に引っ張られ、それに連動して肩甲骨が上がるため、首が短く埋もれているように見えてしまいます。美姿勢を目指すなら、まずはリンパ詰まりの解消から!
呼吸が深くなる
首の両脇にある斜角筋は、呼吸と関わりの深いインナーマッスル。ここの緊張をゆるめることで胸郭が開き、肺に空気を取り込みやすくなります。呼吸が深まると集中力や眠りの質が高まり、副交感神経が優位に働いて自律神経のバランスが整います。
顔色がトーンアップ
デコルテは「顔のレフ板」ともいわれるエリア。ケアで整えた透明感のあるデコルテは、光を反射して顔のくすみを払い、明るく見せてくれます。全身の印象も底上げされ、若々しいたたずまいに。
鎖骨リンパマッサージ
くっきりと浮き出た鎖骨は、美しいデコルテの象徴的な存在。ところが、リンパが滞ってむくんでいたり、悪い姿勢を長く続けていると、埋もれやすくなってしまいます。リンパの詰まりを解消するマッサージを習慣にして、自慢したくなるデコルテを目指しましょう!
詰まり解消マッサージ(Step1)

- ①ケアする鎖骨側に少し頭を倒し、鎖骨内側のくぼみに人差し指と中指を差し込む。突き当たるところを指がとらえたら、圧をかけたまま小刻みに5回ほど左右にゆらす。
- ②鎖骨のくぼみに沿って指を1cmずつ外側にずらし、計4カ所(❶~❹)を同様にゆらす。
- ③反対側も同様に、内側から外側に向かって4カ所(❶~❹)行う。
詰まり解消マッサージ(Step2)

- ①Step1と同じように、鎖骨内側のくぼみに人差し指と中指で圧をかける。
- ②そのまま、顔を「イヤイヤ」「ウンウン」と左右上下に5回ずつ小さく優しく振る。圧をかけた箇所がウニウニと少し動く感覚があればOK。Step1同様、内側から外側に向かって4カ所(❶~❹)行う。
- ③反対側も同様に行う。
ワンポイント
アドバイス
- ・「痛気持ちいい」程度を目安に、ややしっかり目に圧をかけて行います。
- ・詰まりやむくみがあると鎖骨のくぼみに指が入りづらかったり、痛みを感じることがあります。その場合は無理をせず、軽くゆらすだけでもOKです。
- ・「指をゆらす」「顔を左右上下に振る」動作はごく小さく行うのがコツ。筋肉をゆるめる意識で。
- ・鎖骨が埋もれていたり、骨格上もともと鎖骨が目立たない場合であっても、継続的なマッサージによって変化が期待できます。
美しさを引き出す
デコルテケア
透明感とハリのあるデコルテに近づくには、毎日の丁寧なスキンケアと、ダメージから守るプラスワンの工夫が効果的。実は見過ごしがちな部分だからこそ、地道なケアで肌の印象に差がつきます。
スキンケアは顔と同じアイテムで
化粧水や美容液、クリームといったスキンケアアイテムは、顔だけでなくデコルテまで伸ばしてお手入れを。「デコルテまでが顔」という意識をもつことが大切です。特に乾燥しやすい季節は、保湿がマストと心得ましょう。
スキンケアのついでにマッサージ
スキンケアアイテムをなじませるついでに、首の斜角筋やデコルテの土台となる大胸筋、小胸筋のコリをほぐし、リンパの流れをよくするマッサージを行いましょう。

- ①化粧水やクリームを手に取り、首から鎖骨に向かって軽くなで下ろすようになじませる。
- ②鎖骨下の部分は、握りこぶしを作り、第一関節と第二関節の平らな面を使って、中心から外側に向かって小さな円を描きながら圧をかける。左側のデコルテは右手、右側は左手のこぶしで行う。
- ③仕上げにわきに向けて手のひらで流す。反対側も同様に。
週に1度はスペシャルケア
時間に余裕があるときは、化粧水を浸したシートマスクやコットンパックでたっぷりとうるおいを与えるスペシャルケアを。首元の冷えが気になる場合は、クリームを厚めに伸ばして蒸しタオルでパックする方法もおすすめです。
冬も紫外線対策は万全に
デコルテは紫外線対策の意識が薄れがちなうえ、顔よりもターンオーバーのサイクルが遅く、紫外線のダメージを受けやすいエリア。日やけ止めは1年を通して塗る習慣をつけ、無防備な肌をしっかり守って。
就寝中は首まわりをカバー
就寝中に首まわりが冷えると血流やリンパの流れが滞り、また無意識のうちに首に無駄な力が入りやすくなります。気温が低い季節は、ネックカバーや柔らかいガーゼで首まわりをカバーして寝ると◎。スキンケアの浸透を高め、乾燥を防ぐ役割も果たしてくれます。
村木さんからのメッセージ
顔だけでなく、デコルテも日々の小さな積み重ねがとても大切です。特に首まわりや胸元は、非常に年齢が出やすい部分なので、できればお顔と同じ化粧品でしっかり保湿してあげてくださいね。特別なことをしなくても「デコルテまでが顔」という意識をもってスキンケアを続けていくだけで、変化の手応えが感じられると思います。
応募期間
2025年 12月1日(月)~2026年 1月4日(日)まで
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