少しの工夫で「−5kg見え」へ 着やせがかなう“錯視コーデ”

ごちそうやお酒続きの年末年始を経て、楽に履けていたはずのパンツがパツパツ…!という方も多いのではないでしょうか。そこで味方になるのが「目の錯覚」を利用したスタイルアップ術。今回は視覚効果と服装心理学の専門家である、スタイリストの久野梨沙さんに、コーディネートに応用できる錯視のパターンや、錯視を使った着やせテクニックについてうかがいました。

久野 梨沙さん
Profile
久野 梨沙さん

スタイリスト・公認心理師。服装心理学と視覚効果に基づくスタイリングの専門家。大学で認知心理学を専攻後、大手アパレルメーカーの商品企画を経てパーソナルスタイリストに。体型の見え方と心理の両面から印象を整えるアプローチに定評があり、「理想の自分」を実現する装いを提案。著書に『最高にしっくり似合う服選び』(学研プラス)など。

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CHAPTER 1
脳がだまされる?

使える
「錯視」パターン

錯視のメカニズムは完全に解明されているわけではありませんが、足りない情報を脳が補おうとすることで生じると考えられています。着やせにつながる錯視のパターンを覚えておくと、服選びやコーディネートに悩むことが少なくなるはず。

バイカラー錯視

図①のように同じ幅の長方形を2色で分割したとき、横方向よりも縦方向に分割したほうが幅が狭く見えます。これを人間の体に置き換えると、トップスとボトムスの色を変える(A)よりも、インナーとアウターで色を変える(B)の方が細く見えるということ。例えば、白のワンピースに黒のロングカーディガンを重ねるといった、コントラストのはっきりした色で縦に分割するコーディネートが効果的です。

垂直水平錯視

図②の縦の線(垂直線)と横の線(水平線)は同じ長さですが、縦の線の方が長く見えます。着こなしにおいても、「長さを出す」ことはスタイルよく見せる要件のひとつ。トップスとボトムスを同系色でつなぐなど、縦の線を意識したコーディネートが、全身をすらっとバランスよく見せてくれます。

エビングハウス錯視

図③の大きな円に囲まれたBの円は、Aのそれよりも小さく見えますが、実はA・Bとも中央の円の大きさは同じ。つまり、周りにあるものとの対比によって大きさが違って見える錯視です。これを応用するなら、小さく見せたいパーツの近くに大きなものを配置すること。例えば、つばの大きな帽子など顔周りにボリュームのあるアイテムを持ってくると、小顔効果が高まります。

ミュラーリヤー錯視

図④は、同じ長さの水平線でありながら、両端に内向きの矢印がついているAよりも、外向きの矢印のBの方が長く見えるというもの。裾に向かって細くなるシルエットのテーパードパンツより、裾広がりのブーツカットパンツの方が脚が長く見えるのは、この錯視による効果といえます。

CHAPTER 2
お悩み別!

錯視を使った
「着やせテクニック

錯視をコーディネートに取り入れ、体型のお悩みを上手にカバーするには、ボリュームのある部分を「引く」のではなく、ない部分に「足す」のがコツ。全身を俯瞰(ふかん)で捉えることで、均整の取れたシルエットに近づきます。

全身をスタイルアップしたい

垂直水平錯視やバイカラー錯視を使って、トップスとボトムスを同系色でつなぎ、縦長のシルエットをつくるとスタイルよく見えます。上から下にボタンが並んだフルオープンタイプのシャツワンピースや、ロングネックレスで縦のラインを出すのも効果的。また、ミュラーリヤー錯視を使った「Vネック+ブーツカット」の組み合わせも細く見せることができます。
「Aライントップス+細身のパンツ」のように、シルエットが異なる組み合わせは横に分断されてしまうため、全身をすっきり見せたい場合は避けたほうがよいでしょう。

ぽっこりおなかが気になる

着やせの基本は「気になる部分に目線を集めるものを置かない」こと。ぽっこりおなかはベルトで締めつけるのではなく、ボリュームアイテムとの対比で小さく見せるエビングハウス錯視を活用しましょう。トップスで使うなら、ロゴ入りのスウェットやボウタイブラウス、オフタートルネックといった胸付近にボリュームのあるもの、ボトムスならフレアースカート、タック入りのワイドパンツなど腰から広がるデザインがおすすめ。
また、裾の波打つようなデザインが特徴のペプラムトップスも、フレアやギャザーで生まれる陰影が、おなかの丸みをカモフラージュしてくれます。

脚長に見せたい

センタープレスやセンターシームなど縦にラインが入ったパンツや、直線的なシルエットのロングスカートを選ぶと、垂直水平錯視による脚長効果が生まれます。また、実際よりもウエスト位置が高く見える短め丈のトップス+ハイウエストのボトムスの組み合わせや、ボトムスと靴を同系色にして、つま先までつながっているように見せるのも有効なテクニックです。

下半身が太く太ももやお尻に
自信がない

太ももから大きくシルエットが広がるワイドパンツや、大きなバックポケットがついたボトムスは、対比効果で小尻に見せてくれる優秀アイテム。人間の脳はバックポケットの場所がお尻だと認識するので、高い位置についているものを選ぶとよいでしょう。
太ももの張りが気になるなら、太ももの前面のみ色落ち加工が施されているデニムがおすすめ。側面の濃色部分が陰影をつくり、引き締まった印象に見せてくれます。

低身長でバランスよく着こなせない

色つきのメガネやピアス、スカーフなど、視覚的なアクセントを高い位置に置くとそこに目線が集まり、全身がバランスよく見えます。低身長さんは、差し色や柄ものも上半身で取り入れるのが◎。コーディネートを俯瞰して、一番目立つアイテムをできるだけ高い位置に持ってくるとよいでしょう。

顔が大きく見える

顔が大きいと感じる要因のひとつが「肩幅」。肩幅が狭いと、相対的に顔の印象が強調されるためです。その場合は、肩から袖にかけてボリュームのあるパフスリーブや、肩章(エポーレット)がついたデザインのジャケットなど、肩幅を広く見せるトップスを選んで。顔周りに大きめの小物を取り入れたり、ヘアスタイルにボリュームを持たせるのも効果的です。丸顔で顔の横幅が気になる人は、深めのVネックで首まわりを見せると、縦のラインができ小顔見えに。

CHAPTER 3
これって逆効果!?

やりがちコーデの
改善策

気に入って選んだ服なのに、実際に着るとなんだか太って見える……それは、チョイスの仕方やコーディネートに原因があるのかもしれません。ついついやりがちなNGスタイルはいますぐ改善!

オーバーサイズのアイテムで
体型隠し

ここ数年のトレンドでもあるオーバーサイズのアイテムは、体の線を拾わず着心地も楽で人気ですが、隠す面積が大きいとかえって気になる部分が目立ち、太って見えることも。

◎ここを改善!

袖をたくし上げて手首を出したり、鎖骨が見えるようシャツの前を開けたりと、「見せる」と「隠す」のメリハリをつけると◎。人間の脳は、見えている部分から隠れている部分を補完する働きがあるため、細いパーツを見せることによって、オーバーサイズであっても着やせ効果が期待できます。

おしゃれな柄物は積極的に
取り入れる

定番のチェックや花柄をはじめ、インパクトのあるプリント柄やロゴなどコーデの主役にもなる柄物は、目を惹くがゆえにボリュームアップして見えがちで、難度が高いアイテムともいえます。

◎ここを改善!

柄物の特徴を逆手に取って、細く見せたいパーツの近くに取り入れてみましょう。胸やおなかをカバーしたいならボトムスに、下半身をすっきり見せたいならトップスに柄物を持ってくるようにすると、バランスよく着こなすことができ、着やせも叶います。

膨張色は避けダークカラーで固める

黒や茶のダークカラーは引き締め色ではありますが、視覚への影響力は色よりも形(シルエット)の方が大きく、全身の色を暗くするだけではそれほど着やせ効果はありません。むしろ、服の色は顔色に影響するため、単にくすんだ肌色に見えてしまう可能性があります。

◎ここを改善!

着やせに色を使うなら「明るい色と暗い色で縦に分割」「同系色で縦長の形に見せる」が正解。服の色は細く見えるかどうかではなく、顔映りのよさや、自分に似合うかを基準に選びましょう。

久野さんからのメッセージ

久野さんおしゃれの「正解」を求めて、誰かの意見や診断に頼るケースは多いと思います。ですが、おしゃれの主導権を他者に委ねてしまっては、なりたい自分にたどり着けないかもしれません。錯視を使ったコーディネートは、印象をセルフコントロールする技術でもあり、とても能動的なアクション。いろいろな視覚効果を使った着こなしにトライしてみることできれいになり、自信が持てるようになります。 今回の記事を、「自分の見せ方」について考えるきっかけにしていただけるとうれしいです!

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2026年 1月5日(月)~2月1日(日)まで

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