厚着をしてもなかなか体が温まらない。温めてもすぐに冷えてしまう。女性にとって“冷え”は大敵です。そこで今回は美容ライターの安田光絵さんに、体を温めて冷えないカラダづくりに効果的な入浴方法を教えていただきました。
美容・恋愛ライター、ウェルネスフードアドバイザー。『anan』『婦人公論』をはじめとする、数々の雑誌やウェブサイトで記事やコラムを執筆。国内外200件以上のエステサロン等を取材。オーガスト・ハーゲスハイマーの著書『スリムな身体で美しい人はこう食べている』(中央公論新社)などの編集に関わったことを機に、アンチエイジング食の提案やセミナー活動なども行う。
湯船に浸かる一番のメリットは、体を温めることです。シャワーだけでは汚れを落とせても体を温めることは難しいもの。湯船に浸かることで、血行・発汗が促進され、新陳代謝がアップ。さらに、全身が水圧によるマッサージを受けている状態になるため、筋肉がリラックス状態になり、疲れを癒すことができます。
水の浮力を受けることで、重力のストレスを軽減できて心身ともにリラックスをすることができます。そして幸福ホルモンとも呼ばれている「セロトニン」が脳内から多く分泌されるようになります。体だけでなく、心も疲れたなと感じる時は湯船に浸かるよう心がけましょう。
体温を少しずつ下げることで、眠りへと導入していくため、ある程度体温が上がっていないと寝つきが悪くなってしまいます。湯船に浸かって体温を上げておくことで、入眠一連の流れがスムーズに行えるようになり、入眠時間を短くして睡眠の質を高めることができるのです。
体が冷えた状態で突然温かいお湯に触れると、心肺に負担をかけてしまいます。入浴前にバスタブのふたを開ける、短時間温かいシャワーを流すなど、あらかじめ蒸気で浴室を温めておきましょう。
冬場に入浴するときのお湯の温度は38℃~40℃くらいがおすすめです。ぬるめのお湯に約10~15分浸かると、熱めのお湯に短時間浸かるよりも体が芯から温まり、血流が巡りやすくなる働きが期待できます。また、この温度は“副交感神経”を優位にして、心身ともにリラックス状態へと導きます。
温かいお湯に突然首まで浸かると、心肺に負担をかける要因になります。まずはみぞおちのあたりまでつかる“半身浴”からスタートしましょう。徐々に体が温まったところで、特に冬場は首までしっかり浸かり、全身の血行の巡りを促してあげましょう。