睡眠は疲労の回復だけではなく、美肌・美髪育成やストレス軽減などにもいい影響を及ぼします。今回は、スリープケアマスターの今枝昌子先生に、質の高い睡眠のためのポイント「温」「光」「香」の活用方法を教えていただきました。早速実践して、快眠生活を始めてみませんか?
スリープケアマスター。日本睡眠医学会会員。心療内科にて勤務後、2009年「快眠セラピープラスドゥース」を開業。2012年「一般社団法人日本快眠協会」を設立。美容・健康など幅広い分野にわたって睡眠に関する情報を発信。2014年5月、「プラスドゥース」を「エンパワースリープ・ジャパン」に法人化。日本快眠協会監修・制作の快眠体操 DVD「ねむれるカラダの作り方」が9月17日発売予定。
質の高い睡眠と体温は密接に関係していることをご存知でしたか?入眠時に体温が下がるように調節すると、スムーズに眠りに入ることができるのです。ベッドに入る前までにしっかり体を温めて、入眠時にストンと体温が下がるようにしてあげることが大切です。
40℃くらいのぬるめのお湯につかり、全身浴であれば10~15分、半身浴であれば20~30分くらいを目安にゆっくり温まりましょう。体温が下がり始めるのは入浴後1~2時間経ったとき。逆算して、眠る2時間前くらいの入浴をオススメします。
お風呂で体を温めて、就寝1時間前にホットドリンクを飲みましょう。ホットミルクや温かいハーブティーは質の高い眠りに一役買ってくれるうれしいドリンクです。ホットミルクなら、はちみつやショウガ、シナモンなどを少量入れることでじんわり体を温めてくれます。ハーブティーのいい香りもリラックスできますね。
就寝前には、足裏を刺激するリフレクソロジーを。足の指にはそれぞれつながっている体の器官や臓器があり、親指は頭です。快眠には、足の親指の付け根から、指のはら全体を持ち上げるようにほぐします。次に親指の付け根の両脇を強くはさんでそのまま上へ押しもんでください。しこりを感じる部分があったら重点的にもみほぐすと◎です。
快眠のためには、眠る環境を整えることが大切です。特に夜のお部屋の照明は睡眠の質を左右します。また、朝は太陽の光を浴びていますか?起床時や通勤時に光を浴びないと、体内リズムが狂ってうまく眠れないことも・・・。快眠のための「光」を意識してみてくださいね。
眠るときは、暗ければ暗いほど快眠できます。就寝1時間前には蛍光灯を消して、間接照明に切り替えて、光の刺激を抑えましょう。夕陽の光に近いオレンジ色の白熱灯がおすすめ。光の刺激が弱まると、心と体がリラックスします。外からの光が気になるときは、遮光カーテンなどを利用してください。照明を落とした時は、スマートフォンも控えて。
毎朝太陽の光を浴びると、体に朝がきたことを知らせ、体内リズムを整えることができます。また、太陽の光を浴びると、セロトニンいう覚醒ホルモンが分泌、その14~15時間後に眠気を誘発するホルモンが分泌され、自然に眠りにつくことができます。起床時には、30分程度太陽の光を浴びましょう。