冷え・むくみなどの不調ともサヨナラ“腸温活”を始めよう!

体の冷えや、それにまつわる体調不良が気になる季節。衣類や食べ物・飲み物で体を温めることも大切ですが、“腸”を冷やさないことを意識した「腸温活」に注目が集まっています。そこで今回は、栄養療法を専門に診療を行う、桑島内科医院 副院長の桑島靖子先生に、 「腸温活」について教えていただきました。

Profile
桑島靖子先生

香川県出身。大阪医科大学卒業後、徳島大学第一内科入局。徳島県立中央病院にて研修、高松赤十字病院内科勤務、京都大学核医学科入局、大阪北逓信病院を経て、桑島内科医院 副院長を勤める。

インナー酵素

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CHAPTER 1
腸内環境がいいと冷えない!

腸温活のメリット

体の不調を整え、冷えや体調不良を解消するスタートは“腸”にあります。腸は、食べ物の栄養を吸収する重要な臓器であり、有害なものを排出する働きも。腸を温めるメリットは、驚くほどたくさんあるのです。

「腸温活」のメリット

冷え症にサヨナラ!

体に必要な栄養素が足りていないと、エネルギー不足となり、体が冷えてしまいます。腸温活で腸の働きを適切にすることで、食べ物からのエネルギーをきちんと吸収できるようになり、自分で熱をつくれる体になれます。

お通じ快調!

腸は、体に有害なものや不要なものを便として排出します。腸内環境がよくないと、お通じにも当然影響が出ます。腸温活で腸の働きが正常になると、便秘や下痢を解消し、快適な排便が促されるのです。

美肌・美髪を手に入れる!

腸内環境が整うと、必要な栄養の吸収と不要なものの排出のバランスも整います。そうすると肌や髪にも十分に栄養が行き渡り、美肌や美髪に近づきます。特に肌は、体内に余分なものを溜め込むと荒れてしまいがちです。

CHAPTER 2
体の内から熱をつくれる体に

食生活から腸温活!

冷えた体を土台から立て直し、温め体質になるために、腸温活を始めましょう。ここでは、腸を冷やさず、腸内環境を整える食生活のポイントをご紹介します。

タンパク質をとろう

タンパク質は、血肉をつくり、体内の熱(エネルギー)をつくり出す大切な栄養素です。肉や魚などは、できれば毎食とりたいところ。また、温め体質に欠かせない鉄分の摂取にも、肉や魚は優れているため、多くの女性に不足している2大栄養成分を同時に摂取できます。

良質な糖をとろう

温めるためには、エネルギーが必要です。糖がないと代謝が回らず、エネルギーをつくることができません。非加熱のハチミツや黒糖はすぐにエネルギーになり血糖が上がりにくいのでおすすめです。逆に制限したいのは、小麦や白砂糖。すでにエネルギーが無い人は、白米も負担がかかる場合があります。

小麦製品を控えよう

小麦に含まれているグルテンは、腸粘膜を傷つけるなどのトラブルを起こすことがあります。腸粘膜に炎症があると、血糖調節も乱れやすくなり、肥満や痩せの原因になることも。

腸内細菌を増やし、守ろう

乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌は、腸内環境を整えて消化吸収をサポート、免疫力を高めてくれて、腸温活にもつながります。発酵食品などを食事に取り入れて、腸内に善玉菌を増やしましょう。さらに、善玉菌が減る原因となる食品添加物などをなるべく控えるようにしましょう。

CHAPTER 3
体の外から熱をつくれる体に

生活習慣から
温め体質に!

パーツを温めることはもちろん、エネルギーを産生する筋肉をつけて、基礎代謝量を上げるのも効果的。毎日に取り入れて、冬でもぽかぽか生活を送りたいですね。

ふくらはぎ・肩・首を温めよう!

体の上下から温めることで、全身の血液循環がよくなります。ふくらはぎはレッグウォーマーやブランケット、首や肩はカイロやネックウォーマーがおすすめです。特に体が冷える方は、日中、首を温めるようにしましょう。

下半身を鍛えて刺激しよう!

体で一番筋肉の多い太ももや、血液のポンプ作用があるふくらはぎの筋肉を刺激すると、体内で熱をつくれるようになります。スロースクワットやウォーキング、マッサージでもOK。長時間行う必要はありません。

桑島先生からのメッセージ

30代のころの私は、重度の冷え症や月経不順などの体調不良に悩まされていました。その主な原因は「野菜中心、お肉は体に悪い」という考え方だったと思います。女性ならではの不調を経験してきたからこそ、できるだけ多くの女性に元気になってもらいたいと切に願い、日々診療にあたっています。ぜひ、腸を冷やさない「腸温活」で、ひとりでも多くの方が幸せになられますように願っています。

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