ダイエットの常識では「間食はNG」。でも実は“3時のおやつ”は太りにくいってご存知ですか?今回は、管理栄養士でナチュラルダイエットマイスターでもある、はやしさちこ先生におやつを食べるタイミングや量、キレイになれるおやつなどをご紹介いただきます。昔はダイエットの敵(?)、今やキレイの味方になってくれる3時のおやつを、毎日の新習慣としておいしく取り入れてみませんか?

- 管理栄養士、ナチュラルダイエットマイスター、雑穀マイスター、(社)日本ナチュラルビューティスト協会本部校講師。短大食物科助手、料理教室講師を経て、主に、美容・健康・エイジングケア・ダイエットをテーマに活動中。自身が15年続いた便秘を食事で改善し、心身ともに潤った経験から編み出した食べ方のコツを伝えている。
Happy Rebody Kitchen:http://ameblo.jp/sachiko806/

「おやつ」と聞くと「キレイのためなら我慢しなくてはならないもの」という思い込みはありませんか?実はそれは、逆です。3時のおやつをうまく利用することで、美容やダイエット効果が期待できるなど、実はメリットもたくさんあるのです!

脂肪を蓄積させる働きを持つタンパク質が減少する午後3時が、1日のうちで太りにくい時間帯と言われています。
一般的に、午後3~6時の間が体温が上昇しやすく、代謝もアップしやすい時間帯と言われています。
食後一度上昇した血糖値は、2~3時間経つと減少します。減少しすぎると「食べ過ぎ」を招くとされているため、おやつを食べることで回避できます。また、空腹時よりも夕食の食べ過ぎを抑制できます。
おやつを食べると緊張がほぐれたり、ホッと一息つくことができます。この時間に幸せを感じることで、想像以上にストレスを和らげることもできます。
おやつで適切な糖質を補給してあげると、脳の働きが活発になり、仕事や作業、勉強の効率がアップします。
3時のおやつは、実はとても理にかなった食べ方だということがお分かりいただけたと思います。罪悪感を感じ過ぎず、おいしさと幸せを感じながらいただいてみましょう。
3時のおやつがキレイの味方ということが分かりましたが、何でもかんでも食べてしまうのはNG。おやつのキレイルールを考慮しながら、賢くおやつをいただきましょう。

いくらキレイの味方でも、おやつを食べ過ぎてしまっては意味がありません。1日3回のバランスのとれた食事をメインとし、おやつはキレイのサポートとして楽しみたいですね。
手軽に食べられて、満足感があるものを選ぶと◎。たくさん噛むことができるものや、温かくて短時間で食べられるものだと、腹持ちもよくダラダラ食いを防ぐことができますね。
普段の食事で不足しがちなビタミンやミネラル、食物繊維が含まれたおやつを積極的に取り入れることで、さらにキレイが加速します!ぜひ意識してみてください。
塩分が気になるスナック菓子は、のどが渇いて水分を取りすぎ、むくみにつながる可能性も。おやつには、天然のやさしい甘みが引き立つものを選んでみて。

ストイックになりすぎる必要はないのですが、おやつのキレイルールを意識するのとしないのでは、キレイの差が出てきます。毎日のおやつで、キレイをコツコツ積み重ねていきましょう。
キレイをサポートしてくれるおやつと言えど、おいしくないものは食べたくないですよね。今回は、おいしいうえにキレイもサポートするオススメのおやつをご紹介します。

ナッツ類に含まれるビタミンEは美肌に、ビタミンB群は糖質・脂質の代謝に、カリウムはむくみを軽減してくれるなど、まさにキレイの味方になってくれます。
食物繊維とミネラルが豊富なドライフルーツは、腸内環境を整え、ダイエットや美肌にもうれしいおやつ。砂糖不使用のものを選ぶと◎。


チョコレートのカカオポリフェノールには、満足感をもたらしたり、代謝をアップする作用があると言われています。カカオ含有量が多いものを選びましょう。
和菓子の主な材料であるイモ類、豆類などの炭水化物は、脂肪に比べて体に蓄積しにくいうえ、食物繊維もたっぷりで便秘の予防にもなります。

おいしくてキレイにも働きかけるおやつが、実はこんなにたくさんあります。あれはダメ、これはダメと考えるのではなく、体が喜ぶおやつの中から食べたいものをセレクトするのも楽しいものですよ!
おやつタイムには、一緒に飲み物も欲しいですよね。おやつだけではなく、飲み物にもキレイのサポート効果があれば言うことなし!ここではおやつタイムに飲みたいドリンクをご紹介します。

お茶、特に中国茶に含まれるポリフェノールが脂肪の吸収をゆるやかにしてくれるとされています。和菓子にもピッタリです。
種類が豊富なお茶にはそれぞれに特徴があります。楽しく選んでみましょう。
脂質の多いおやつには、抗酸化作用があると言われる紅茶やハーブティーをお供にするとエイジングケア効果が期待できます。
そのかぐわしい香りは、リラックスや心の落ち着きをもたらしてくれますよ。


脂肪の分解促進や利尿作用によるむくみ軽減も期待できるコーヒーは、洋菓子などと一緒に飲みたいですね。
3時のおやつのコーヒーは頭がシャキッとして、気分もリフレッシュします。
温かい飲み物はそれだけで満足感があります。体も冷やさないのでオススメの飲み方です。
野菜ジュースで野菜と同等の栄養を取るのは難しいです。果汁入りも多いので飲むのなら野菜100%のものを。
栄養に優れた牛乳や豆乳ですが、入れ過ぎると高カロリーに。適量で楽しみましょう。

キレイのために我慢を繰り返したり、食べるものを無理に制限していては、わたしたち一人ひとりが持つ、それぞれのキレイを発揮できませんよね。
午後3時のおやつの時間は、体の中からキレイをつくる良い機会です。毎日の食事が大切なことはもちろんですが、おやつを上手に活用することで日々を元気に美しく過ごすことができます。
お腹が空いたから目の前にあるものを「なんとなくつまむおやつ」から一歩進んで、何が食べたいのか、最近不足しがちな食べ物ってどんなものがあったかなと、「少し考えて選ぶおやつ」に変えてみると、さらにキレイになりますよ!
