角質肥厚とは?原因や肌トラブルの例と今日からできるケア方法
2025.07.08
10分
「洗顔しても、肌にザラつきが残る」「最近、化粧水がなじみにくい気がする」などの変化を感じたら、それは角質が溜まっているサインかもしれません。
本記事では、肌に古い角質が溜まって、厚く・硬くなる角質肥厚(かくしつひこう)の原因や症状、予防法などを解説します。日々のスキンケアや生活習慣を見直して、肌を健やかな状態に整えましょう。
目次
角質肥厚(かくしつひこう)とは?肌の表面で起きていること
角質肥厚(かくしつひこう)とは、古い角質が積み重なり、厚みを増してしまった状態です。
角質肥厚が起きると、肌のごわつきやくすみが目立つようになります。足のかかとを想像すると、その状態をイメージしやすいかもしれません。角質が厚く・硬くなっているためザラっとした手触りで、乾燥でひび割れていることもあるでしょう。
特に、顔で角質肥厚が進むと、ニキビや毛穴詰まりなどの肌トラブルが起きやすくなる他、化粧水や美容液が浸透※しにくくなるなど、スキンケアにも影響が出るため、普段から意識して予防することが重要です。
※角質層まで
角質が厚くなる原因は?
【化粧品に含まれるセラミドの種類】
- ターンオーバーの乱れ
- 紫外線などの乾燥の影響
- スキンケアでの摩擦
- 年齢やホルモンバランスの影響
ターンオーバーの乱れ
肌は、一定の周期で古い皮膚がはがれ、新しい皮膚が生まれるというターンオーバーによって、健やかな状態を保っています。そのため、ターンオーバーのリズムが乱れると、古い角質がうまくはがれ落ちずに肌表面にたまり、角質肥厚につながります。
ターンオーバーが乱れる主な原因は、生活習慣の乱れです。睡眠不足やストレス、栄養バランスの偏った食事などは、肌の新陳代謝に大きく影響します。
紫外線などの乾燥の影響
紫外線などの乾燥の影響によるダメージも、角質肥厚を引き起こす要因です。
肌表面にある角質層には、外部の影響から肌を守るバリア機能が備わっています。しかし、肌が乾燥するとバリア機能が低下するため、その防御反応によって角質が厚くなってしまいます。
また、紫外線は肌の乾燥やバリア機能低下を招くだけでなく、前述したターンオーバーを乱す原因でもあるため注意が必要です。
スキンケアでの摩擦
洗顔やクレンジング、保湿などスキンケアの際は、肌をこすりすぎないよう注意が必要です。
摩擦は肌に負担をかけるため、防御反応によって角質が厚くなることがあります。
年齢やホルモンバランスの影響
ターンオーバーの周期は加齢にともなって遅くなるため、年齢を重ねるごとに角質肥厚が起きやすくなります。
また、月経周期や妊娠・出産、更年期などによるホルモンバランスの変化も、角質肥厚の原因の一つです。女性ホルモンのバランスが乱れ、男性ホルモンが優位になると、角質層が厚くなることがあります。
角質肥厚による肌トラブルの例
角質肥厚は、以下のような肌トラブルの原因となります。
【角質肥厚による肌トラブルの例】
- 肌のごわつき・ざらつき
- 肌の乾燥
- 肌のくすみ・透明感の低下
- 肌のバリア機能の低下
- 毛穴詰まりや黒ずみの発生
- ニキビや吹き出物の発生
- 化粧ノリが悪くなる
- スキンケアが浸透※2しにくくなる
角質を溜め込まないようにするには、日々のスキンケアと健康的な生活習慣が欠かせません。健やかな肌を保てるよう、毎日の積み重ねを意識しましょう。
※角質層まで
やさしく整える!角質肥厚のケア方法
角質肥厚を予防するには、肌に負担をかけないことが重要です。日々のスキンケアでは以下の点に注意し、肌をやさしく整えましょう。
【角質肥厚の予防方法】
- 丁寧で優しい洗顔を心がける
- 保湿ケアを怠らない
- 紫外線対策を徹底する
丁寧で優しい洗顔を心がける
洗顔の際は、こすりすぎや洗顔料・クレンジング剤のすすぎ残しに注意が必要です。
摩擦を抑えるためにも、洗顔料をしっかり泡立ててやさしく丁寧に洗いましょう。熱いお湯ですすぐと肌への負担となるため、ぬるま湯が適温です。タオルドライの際も、肌をこすらず押さえるように拭くことで、摩擦を抑えられます。
保湿ケアを怠らない
肌が乾燥するとバリア機能が低下し、その防御反応によって角質が厚くなってしまいます。洗顔後は、なるべく早く保湿ケアをおこないましょう。
化粧水で水分を補給したあと、クリームでフタをしてあげると、肌の水分が奪われにくくなります。また、シワやハリ・弾力不足など気になる肌悩みがある場合は、お悩みに合った美容液を使用するのもおすすめです。
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紫外線対策を徹底する
角質肥厚を防ぐには、紫外線対策も重要です。紫外線によるダメージは、乾燥やターンオーバーの乱れを引き起こすため、肌の状態を悪化させます。
紫外線は一年中降り注いでいるため、季節や天候に関わらず、年間を通して対策することが重要です。曇りの日や室内で過ごす日でも紫外線は肌に届くため、スキンケアの最後に日やけ止めを塗る習慣をつけたり、外出中も定期的に塗り直したりすることを意識しましょう。
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角質肥厚を防ぐために心がけたい生活習慣
健やかな肌を保つには、日々の生活習慣も重要です。特に、角質肥厚を防ぐためには、十分な睡眠と栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。
【心がけたい生活習慣】
- 質の良い睡眠でターンオーバーを整える
- 食事で身体の内側から肌をサポート
質の良い睡眠でターンオーバーを整える
肌のターンオーバーは、主に睡眠中におこなわれます。特に22時から深夜2時の時間帯は、ターンオーバーがもっとも活発におこなわれるゴールデンタイムであるため、なるべく毎日22時までに就寝するよう心がけましょう。
また、肌のターンオーバーを促進する成長ホルモンは、入眠後3時間の深い睡眠時にもっとも多く分泌されます。質の高い睡眠が得られるよう、「寝る2時間ほど前にぬるめのお風呂に入る」「寝る1〜2時間前からスマートフォンの使用を控える」など、就寝前から環境を整えましょう。
食事で身体の内側から肌をサポート
正常なターンオーバーの周期を保つには、日頃から栄養バランスのとれた食事を摂ることが重要です。角質ケアや肌に良いとされる主な栄養素と働きを以下の表にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
| 成分名 | 主な働き | 多く含まれる食品 |
|---|---|---|
| ビタミンA | ・皮膚を健康に保つ ・皮膚の抵抗力を高める |
ほうれん草、小松菜、鶏・豚のレバー、うなぎ、にんじん、モロヘイヤ など |
| ビタミンB群(B2・B6) | ・正常なターンオーバーを促す ・皮膚の抵抗力を高める |
赤身肉、マグロ、カツオ、うなぎ、納豆、アーモンド など |
| ビタミンC | ・シミ、そばかす、日やけによる色素沈着の原因となるメラニンの生成を抑制する ・肌トラブルの原因となる活性酵素の発生を抑える(抗酸化作用) |
パプリカ、キウイ、ブロッコリー、いちご、みかん など |
| ビタミンE | ・正常なターンオーバーを促す ・肌トラブルの原因となる活性酵素の発生を抑える(抗酸化作用) |
ナッツ類、かぼちゃ、アボカド、たらこ、植物油 など |
| 亜鉛 | ・正常なターンオーバーを促す ・肌トラブルの原因となる活性酵素の発生を抑える(抗酸化作用) ・皮膚や髪をつくるタンパク質の代謝を促す |
豚レバー、赤身肉、ほたて、しじみ、納豆、高野豆腐 など |
| オメガ3脂肪酸 | ・正常なターンオーバーを促す ・血流を促進する 肌の炎症やアレルギー反応を緩和する |
青魚(サバ・サンマ)、ナッツ類、植物油 など |
また、インスタント食品やスナック菓子、菓子パンなど、脂質・糖分の多く含まれる食品は摂りすぎないよう注意しましょう。高脂質・高カロリーの食事は皮脂の過剰分泌につながり、肌トラブルを引き起こす可能性があります。
スキンケアや生活習慣を見直して角質肥厚を防ごう!
角質肥厚は、本来はがれ落ちるはずだった古い角質が積み重なり、厚みを増してしまった状態です。角質が硬く・厚くなるため、肌のごわつき・ざらつきを感じるようになる他、くすみや毛穴詰まり、ニキビなどの肌トラブルも発生しやすくなります。
角質肥厚の主な原因は、ターンオーバーの乱れや乾燥・紫外線などです。正常なターンオーバーの周期を保ち、肌への負担を抑えるためにも、規則正しい生活習慣や適切なスキンケアを心がけましょう。
また、ターンオーバーの周期は加齢とともに遅くなるため、年齢を重ねると角質肥厚が起きやすくなります。ホルモンバランスの変化などによって、これまで使っていたアイテムが合わなくなることもあるため、年齢や肌の状態に応じてスキンケアを見直すことが重要です。



