イライラは美容の敵!はじめてのアンガーマネジメント

イライラや怒りの感情は、メンタルだけではなくキレイの妨げにもなってしまうことをご存じですか?そこで気になるのが、怒りをコントロールする「アンガーマネジメント」。企業研修などにも取り入れられており、日常生活でも活用できます。今回は、一般社団法人日本アンガーマネジメント協会理事の戸田久実さんに、イライラが美容に悪い理由や初心者でもできるアンガーマネジメント法、習慣にしたいリラックス法などを教えていただきました。

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会理事、アドット・コミュニケーション株式会社代表取締役。立教大学卒業後、大手企業勤務を経て研修講師に。2008年にアドット・コミュニケーションを設立。大手民間企業、官公庁などで「伝わるコミュニケーション」をテーマに研修・講演を実施。講師歴は28年。登壇数は4,000を超え、指導人数は20万人に及ぶ。

CHAPTER 1
怒りで魅力が減退!

イライラが
キレイを遠ざけるワケ

怒っていたり、機嫌が悪い女性は、魅力的ではないですよね。イライラがキレイを遠ざけてしまう理由を知るには、まず「怒り」について理解しましょう。

「怒り」とは?

怒りとは人間にとって自然な感情です。しかし、怒りへの理解が足りなかったり、「怒ることはいけない」と感情を抑え込むことで、かえって怒りに振り回されてしまいます。怒りは「こうあるべき」という期待が裏切られたときに生まれ、その裏側には、悲しい、心配、不安、困惑など、一般的にいうネガティブな感情が潜んでいることがあります。それらとしっかり向き合わないと、怒りっぽくなったり、うまく怒れなくなったりして、キレイから遠ざかってしまうのです。

怒りやすい・怒れない、
どちらも魅力が減退!?

怒りっぽい人は、大人げないと思われたり、面倒な人とレッテルを貼られ、自分自身も疲れてしまうかも。また、うまく怒れない人は、優柔不断に見られたり、誰にでもいい顔をする人と思われてしまい、感情を溜め込んで苦しくなってしまうことがあるかもしれません。いずれも、周囲から愛されづらく、自分のことも好きになれず「魅力的でいよう!キレイになろう!」とする意欲も低下してしまうでしょう。

アンガーマネジメントが
キレイをサポート!

アンガーマネジメントとは、怒りの感情と上手に付き合うための心理教育・心理トレーニングです。怒りをうまく扱えるようになると、その素直で飾らない人柄が周りから信頼されたり愛されることで自分に自信がつき、自分自身を好きになって毎日が楽しくなります。キラキラと幸せそうな女性は、誰が見ても魅力的。アンガーマネジメントは、心身ともに女性のキレイをサポートしてくれる、頼もしいメソッドなのです。

CHAPTER 2
初心者でもできる!

アンガーマネジメント
入門

アンガーマネジメントとキレイの関係を理解したら、アンガーマネジメントを実践してみましょう。怒りの感情を感じた瞬間に、すぐにできる対処法をご紹介します。

怒りがわいたら、6秒間待ってみる

カッとなる出来事があると、感情的に怒鳴って相手を傷つけたり、自分自身も深い後悔や罪悪感を感じてしまうでしょう。しかし、どんなに強い怒りでも、6秒も経てば理性が働きます。怒りにまかせて取り返しがつかない状況にならないためにも、怒りを感じたら6秒間待ってみてください。

心を落ち着かせるフレーズを
用意しておく

怒りを感じたときに、心を落ち着かせる言葉を唱えるものいい方法です。「大丈夫、大丈夫」でも「テクマクマヤコン」でも、言葉は何でもかまいません。事前に考えておいて、イラッとしたりカチンときた時に心の中で繰り返しつぶやいてみましょう。

いったんその場を離れる

怒りの感情をコントロールできなくなりそうになったときは、その場を離れてリセットする方法もあります。スポーツでもタイムをとったあとにプレイが再開されますよね。その場を離れるときには相手に戻ってくる時間を伝え、深呼吸やストレッチ、散歩などをして気持ちが静まるのを待ちましょう。

CHAPTER 3
怒りにくい体質に!

アンガーマネジメント
習慣

怒りを感じたときの対処法と合わせて、怒りを感じにくい体質に改善するための習慣も身につけておきたいところ。こちらでは、継続的に行いたいアンガーマネジメント習慣をご紹介します。簡単なことばかりなので、ぜひトライしてみてくださいね。

体をリラックスさせる

イライラしたときには、有酸素運動やストレッチを取り入れてリラックスしましょう。一定時間有酸素運動を続けると、ストレスを和らげる作用のあるセロトニンなどが脳から放出され、怒りを感じにくい体質作りをサポートしてくれます。

うれしいことや成功体験をメモする

日々の生活の中で、うれしかったことや上手にできたこともきっとあるはず。イライラしたことではなく、プラスに目を向けられる体質になるためにも「ゴハンがおいしかった」「早起きできた」など、ささいなハッピーやサクセスを記録しましょう。

理想の人になりきる

女優やモデル、歴史上の人物、尊敬する上司などを一人選び、その人になりきって演じてみましょう。理想の人の発言や名言、クセやふるまい方などを日頃から研究しておいて、イライラしたときこそその人ならどうするだろう、とイメージしてみましょう。

戸田さんからの
メッセージ

「今日も怒ってしまった」「また言いたいことが言えなかった」。そういって落ち込むことが多い方もいるでしょう。アンガーマネジメントは、誰でも怒りの感情をうまく扱えるようになるメソッドです。アンガーマネジメントを身につけると、人付き合いが楽になってストレスが溜まりにくくなり、幸せを感じやすくなります。つい怒り過ぎてしまう方も、いつも言いたいことを我慢してしまう方も、アンガーマネジメントを通じて、周りからも自分からも好かれる魅力的な女性になりましょう。

オススメ記事