ウイルス予防だけじゃない!キレイのためのマスク講座

風邪やウイルス、花粉から身を守るため、冬から春にかけてお世話になるマスク。最近は形やカラーバリエーションも増えて、見た目にこだわる人も増えています。しかも、マスクは口元やのどの保湿、すっぴん隠し(伊達マスク)などメリットも!
今回は銀座よしえクリニック総院長、廣瀬嘉恵先生に、肌にやさしいマスクの選び方や着け方、マスクの保湿効果を高める+αの方法を教えていただきます。それでは、キレイのためのマスク講座、開講です!

Profile
廣瀬嘉恵先生

東京大学医学部大学院卒業、博士号取得。皮膚科医。2003年医療法人社団優恵会ひろせ皮フ科(現銀座よしえクリニック大岡山院)開設。2008年医療法人社団優恵会ベル・ポークリニック(現銀座よしえクリニック品川院)理事長就任。2012年医療法人社団優恵会銀座よしえクリニック銀座本院院長就任。2015年医療法人社団優恵会銀座よしえクリニック総院長就任。著書に『「若いね」といわれる美肌づくり (角川フォレスタ)』がある。

CHAPTER 1
実は美容にもいい!

知って得する
マスクのメリット

マスクの着用には、ウイルス対策以外にも実は女性にうれしい美容効果があることをご存知ですか?意外に知られていないマスクのメリットを知って、この冬を快適に乗り切りましょう。

基本的なマスクの効果

風邪やインフルエンザなどのウイルスは乾燥した冷たい空気を好みます。マスクをすると、その内側の空気は暖かく湿った状態になり、ウイルスが生存・繁殖しにくくなるため、感染予防に効果的です。

鼻呼吸が促される

マスクをすると、口で呼吸をしにくくなるので、自然に鼻呼吸が促されます。鼻呼吸をすることで体に酸素を取り込みやすくなり、代謝や免疫力の向上が期待できます。

くちびるのうるおいをキープ

マスクの内側は呼気で暖まって湿気がこもり、水分の蒸発を防いでくれるので、くちびるのうるおいが保たれます。

肌を刺激から守る

マスクをしていると、乾燥した空気やほこり・花粉などの外的刺激から肌を守るので、乾燥や肌荒れなどを防ぐ効果も期待できます。

廣瀬先生からの
ワンポイントアドバイス

最近では、色や形のみならず、豊富なバリエーションのマスクがたくさん販売されています。ウェットタイプやアロマの香りがするものもあるので、目的や気分に応じて使い分けてみるのもいいですね。

CHAPTER 2
最大限の効果を発揮!

マスクの
正しい着け方

マスクは口と鼻が覆われていればOKだと思っていませんか?実は、マスクには正しい着け方があるのです。間違った着け方をするとマスクの効果も半減してしまうことに…。正しいマスクの着け方をチェックしてみましょう。

マスクを着ける前のチェックポイント

使い方は合っていますか?

説明書で素材や機能をしっかりと確認しましょう。着け心地や呼吸のしやすさなどはいくつか使ってみて自分に合うものを選びましょう。

サイズは合っていますか?

耳の付け根上部から鼻の付け根下部までの長さがサイズの目安に。親指を耳に、人差し指を鼻に当ててL字形を作り、指の間の長さを測ると◎。

上下・裏表は合っていますか?

ひもの接着面を外側に、プリーツのひだは下向きに、ワイヤーが入っている部分が鼻に当たるように着けましょう。

正しいマスクの着け方

  • ① マスクを完全に広げる

    プリーツのひだを上下に伸ばして、マスクを完全に広げます。
    【 POINT 】
    マスクが破れない程度の力でプリーツを伸ばしましょう。

  • ② 鼻とあごに合わせる

    顔に当て、片手でワイヤーを鼻の形に合わせ、片手であごの下まで伸ばします。
    【 POINT 】
    鼻とワイヤーの間が空かないようにしましょう。

  • ③ 顔にフィットさせる

    顔にフィットさせながら、耳にひもをかけます。
    【 POINT 】
    マスクと肌のすき間がないようにピッタリと着けましょう。

廣瀬先生からの
ワンポイントアドバイス

普段何気なく着けているマスクですが、今一度正しい着け方を見直してみるのはいかがでしょうか? 特にマスク装着時のフィット感はとても大切です。正しい着け方でマスクの効果を最大限発揮できるようにしましょう。

CHAPTER 3
ここに気をつけよう!

マスクの
正しい扱い方

マスクの正しい着け方をマスターしたら、マスクの正しい扱い方も覚えておきましょう。マスクをしている最中や、外すとき・外した後にも注意をして、より快適なマスクライフを送りましょう。

毎日交換しよう

使い捨てマスクは、1度使えば捨てることが原則。捨てる際はビニール袋に入れて口を縛りましょう。

あごにかけない

あご下に付着したウイルスなどの飛散物がマスクの内側に付いてしまいます。息苦しくなったら、マスクはずらさず外しましょう。

触ったら手洗いを

マスクにはウイルスや菌がたくさん付着しています。触ったら必ず手を洗いましょう。

素材に気を付ける

ゴワゴワした素材のマスクを着けると、皮膚の摩擦で肌を傷つけてしまいます。ガーゼなどやわらかい素材を選びましょう。

廣瀬先生からの
ワンポイントアドバイス

長時間のマスクの使用はニキビや吹き出物の原因になることも。暖かく湿った空気が雑菌の繁殖を促してしまうため、マスクを清潔に保つなどして気をつけましょう。

CHAPTER 4
見た目効果もアップ!

「伊達マスク」で
美人をつくる

健康だけでなく美容効果も期待できるマスクですが、今では「伊達メガネ」ならぬ、「伊達マスク」をする女性が増えているのだとか。伊達マスクによってさまざまな美人補正が働くというから、見逃せませんね。

アイメイクは手を抜かない

マスク装着時に唯一見えている目元。否が応でも目元に注目が集まるので、アイメイクはいつも以上に念入りに仕上げたいですね。

ピンクを選んで肌色をトーンアップ

ピンクのマスクは顔色が一段明るく見えて、元気な印象に。ファンデーション移りも目立ちにくいのでオススメです。青白いマスクは肌がくすんで見えるので避けたいですね。

ワイヤー入りで鼻筋スラリ

鼻部分にあたるワイヤーにキレイな角度をつけてスラリとした鼻筋に見せることができます。マスクで隠された部分にいかにいいイメージを持ってもらえるかがポイントです。

大きめサイズを選んで小顔に

大きめのマスクは顔を覆う部分が多くなるので相対的に小顔に見えます。また、この季節は防寒にもなるので大き目のマスクを選びましょう。

まだまだあった!
マスク美人になる方法

ヘアスタイルは清潔感を重視

マスクで顔が見えない分、見える部分の髪をキレイにしておくことで清潔感と好感度がアップします。

襟元はスッキリ見せよう

マスクの存在感があるため、襟元が詰まっていると余計に窮屈に見えます。顔周りのバランスを考えましょう。

アクセサリーは最小限に

顔周りがごちゃごちゃしないように、アクセサリーはシンプルなものを付けるよう心がけましょう。

廣瀬先生からの
メッセージ

最近は、日常的にマスクを着けている方が増えていますね。
風邪やインフルエンザの予防、保湿・防寒対策などはもちろん、電車の中やオフィスなど人が密集する場所でのエチケットとしても、マスクは大切な役割を果たしてくれます。
様々なメリットがあるマスクを上手に活用して、自分のために、周りの人のためにも、毎日を健康的に過ごしましょう。

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