脂性肌(オイリー肌)とは?原因とおすすめのスキンケア

2025.06.09

10分

脂性肌(オイリー肌)とは?原因とおすすめのスキンケア

脂性肌(オイリー肌)は、皮脂の分泌が多く、テカリやべたつきが気になりやすい肌質のことです。「朝しっかり洗顔してもすぐにテカる」「メイクが崩れやすい」といった悩みを抱えている人は、もしかしたら脂性肌なのかもしれません。脂性肌は、スキンケア方法や生活習慣に関係していることが多く、対策を取るには正しい知識が必要です。
本記事では、脂性肌になる原因やおすすめのスキンケア方法を紹介します。健やかな肌へ導くポイントをチェックしましょう。



脂性肌(オイリー肌)ってどんな肌?

脂性肌は、皮脂腺から分泌される皮脂の量が多い肌質です。皮脂と水分のバランスにおいて油分が優位なため、乾燥の悩みは少ないものの、顔全体がテカリやすく指で触るとべたつきを感じます。
脂性肌の人は化粧崩れしやすく、毛穴の開きや黒ずみ、ニキビなど、様々な肌トラブルが起こりやすいのが特徴です。

他の肌質とどう違うの?

肌質は、脂性肌以外にも、乾燥肌や混合肌などがあります。以下ではそれぞれの違いや特徴を解説します。

肌質特徴脂性肌との違い
乾燥肌 ・肌の水分が不足し、カサつきやつっぱりを感じる
・肌のバリア機能が低下しやすく、敏感になりやすい
・脂性肌は皮脂の分泌が過剰で、テカリや毛穴の詰まりが気になりやすいのに対し、乾燥肌は皮脂が少なく、しっとり感が不足しがち
混合肌 ・Tゾーン(額・鼻周りなど)は皮脂が多くテカるのに、頬や口元は乾燥しやすい
・インナードライとも呼ばれ、肌の表面はベタついて見えるのに、実は内側の水分が不足しているため、乾燥を感じやすくなる
・脂性肌は、顔全体の皮脂分泌が活発で、常にテカリやべたつきが気になりやすい状態だが、混合肌は部分的に乾燥するため、スキンケアのアプローチが異なる

肌質は上記のように異なるため、自分の肌タイプをしっかり理解しておくことが大切です。

脂性肌(オイリー肌)の人のよくある悩み

ここでは、脂性肌の人が悩んでいる肌のトラブルをピックアップしました。ぜひ参考にしてください。

【脂性肌(オイリー肌)の人のよくある悩み】

  • Tゾーンにテカリやべたつきがあり、メイクが崩れやすい
  • 大人ニキビや吹き出物が治らない
  • 毛穴の開きや黒ずみが目立つ
  • フェイスラインにニキビができた
  • もともと胃腸が弱くて肌荒れが気になる
  • 暑い日は皮脂が浮きやすい

自分が脂性肌なのかわからない人は、上記を参考にしてみてください。

脂性肌(オイリー肌)になりやすい原因とは?

脂性肌になってしまう原因はいくつか挙げられます。ここでは主な原因として以下の5つを解説します。

【脂性肌(オイリー肌)になりやすい5つの原因】

  • 皮脂の過剰分泌
  • 間違ったスキンケア
  • 食生活の乱れ
  • 睡眠不足やストレス
  • ホルモンバランスの変化


皮脂の過剰分泌

皮脂は本来、肌を外部刺激から守り、乾燥を防ぐという役割があります。
しかし、ホルモンバランスの乱れや強いストレス、遺伝的要因などの影響により、皮脂腺が過剰に活性化してしまいます。その結果、必要以上の皮脂が分泌され、脂性肌へと変化してしまうのです。

間違ったスキンケア

脂性肌だからといって、肌を必要以上に洗いすぎると、皮脂と肌を守る天然の保湿因子(皮脂膜)も一緒に洗い流してしまいます。その結果、肌は乾燥状態に陥り、「うるおいが不足している」と勘違いし、防御反応としてより多くの皮脂を分泌するよう指令を出すのです。
また、肌に合わない化粧品を使うことで、肌のバリア機能を弱めてしまい同様の反応を引き起こします。

食生活の乱れ

食生活も脂性肌と深い関係があります。脂っこい食べ物や甘い物を食べすぎると、皮脂分泌を促進させる要因となります。特に以下のような食べ物に注意してください。

【皮脂を分泌させやすい食べ物・飲み物】

  • 揚げ物
  • ファストフード
  • スナック菓子
  • チョコレート
  • カップ麺のようなインスタント食品
  • 唐辛子やわさびのようなカプサイシン
  • コーヒー
  • お酒
  • エナジードリンク


特に揚げ物やスナック菓子、チョコレートなどは皮脂腺を刺激しやすい食べ物なので、食べすぎには注意してください。バランスの良い食事を心がけることが、肌を健やかに保つうえで重要です。

睡眠不足やストレス

睡眠不足では、体内の自律神経バランスが乱れ、皮脂腺の働きを調整する機能が低下してしまいます。その結果、皮脂が過剰に分泌され、肌のべたつきや毛穴トラブルの原因となります。
また、ストレスも脂性肌の大敵です。ストレスを感じると体内でコルチゾールというホルモンの分泌が増加します。コルチゾールは、皮脂の過剰分泌を促進させる作用があるため、ストレスを溜めないことが大切です。

ホルモンバランスの変化

ホルモンバランスの変動も、皮脂分泌量を左右する要因です。特に女性は月経周期にともなうホルモン変化の影響を受けやすく、生理前には黄体ホルモン(プロゲステロン)の増加により皮脂腺が活性化します。
また、男女問わずストレスを感じると、副腎から分泌されるアンドロゲン(男性ホルモン)が増え、過剰な皮脂分泌を促進します。思春期や更年期などライフステージの変化にともなうホルモンバランスの変動も、脂性肌の一因となるため要注意です。

>生理前は肌が荒れる?生理周期による肌の変化とケアのポイント

脂性肌(オイリー肌)の人におすすめのスキンケア

脂性肌で悩んでいる人のために、以下ではおすすめのスキンケア方法をご紹介します。

【脂性肌(オイリー肌)の人におすすめのスキンケア】

  • 洗顔は朝晩の2回!優しく丁寧に
  • べたつきが気になっても保湿は忘れない
  • クリームは油分が少ないものを選ぶ
  • 週に1〜2回の角質ケアで毛穴詰まりを防ぐ
  • 紫外線から肌を守る対策も忘れない


洗顔は朝晩の2回!優しく丁寧に

脂性肌だからといって1日に何度も洗顔すると、皮膚のバランスを崩してしまうかもしれません。洗いすぎると余分な皮脂だけでなく、肌を保護する必要な皮脂も取り除いてしまいます。そのため、洗顔は基本的に朝晩の2回までにとどめておくのがおすすめです。脂性肌の人は、低刺激でありながら適度な洗浄力で汚れを落としてくれる洗顔料を選びましょう。
そして、十分に泡立ててから洗うことが大切です。たっぷりの泡クッションで肌を優しく包み込むように洗い、摩擦によるダメージを抑えつつ、余分な皮脂や汚れを落とすことが大切です。強い力で肌をゴシゴシ擦ると肌が傷つく可能性があるので、注意してください。

べたつきが気になっても保湿は忘れない

脂性肌の人がよく陥る誤解に「べたつくから保湿は必要ない」という考え方があります。しかし、どの肌質であっても洗顔後は水分が失われている状態になります。脂性肌も例外ではなく、適切な保湿ケアが必須です。
脂性肌の人には、油分の少ないさっぱりとしたテクスチャーの化粧水がおすすめです。化粧水の配合されている成分のなかでも、脂性肌の人におすすめの成分は以下のものです。化粧水を購入する前に、ぜひ参考にしてください。

【脂性肌におすすめの成分一覧】

  • ライスパワー®No.1
  • ライスパワー®No.6
  • ライスパワー®No.11α
  • ビタミンC


クリームは油分が少ないものを選ぶ

脂性肌の人にとって、油分の多いクリームはすでに皮脂が過剰な肌にさらなる油分を追加することになり、テカリやべたつきを悪化させる原因となります。
そのため、水分量が豊富で油分が控えめな保湿クリームを選ぶことをおすすめします。なかでも保湿成分を含むクリームであれば、肌に必要なうるおいを与えながらも過剰な油分を抑えてくれるでしょう。

週に1〜2回の角質ケアで毛穴詰まりを防ぐ

脂性肌の人は、過剰な皮脂とともに古い角質や汚れが毛穴に蓄積しやすい傾向にあります。これらは、黒ずみや開き毛穴、ニキビなどの肌トラブルを引き起こす要因となります。
そこでおすすめなのが、週に1〜2回の特別ケアです。例えば、クレイ(泥)パックや酵素洗顔などが挙げられます。ただし、これらのケアは使いすぎると肌に負担をかけるため、適切な頻度を守ることが大切です。

紫外線から肌を守る対策も忘れない

肌が紫外線にさらされると、表面の水分が蒸発し、肌の水分量が低下します。乾燥を防ぐために皮脂腺がより活発になり、結果として皮脂が過剰に分泌されてしまいます。さらに、シミやシワなどのエイジングサインにつながるかもしれません。
また、紫外線によるダメージは肌のバリア機能を弱め、皮脂と汗の分泌バランスを乱す原因となります。脂性肌の人こそ、日傘や帽子で紫外線を避けることはもちろん、日やけ止めの使用など、徹底した紫外線対策が必要です。

脂性肌(オイリー肌)を整えるために見直したい生活習慣

脂性肌を整えるためには、生活習慣の見直しも必要です。ここでは、5つのポイントをまとめました。普段から以下の内容を積極的に取り入れるようにしましょう。

【脂性肌を整えるための正しい生活習慣】

  • バランスの良い食事を心がける
  • 質の良い睡眠をとる
  • できるだけ喫煙や飲酒を控える
  • 適度に運動をする
  • タオルや枕カバーをこまめに交換する


バランスの良い食事を心がける

脂性肌の人が気をつけたいのは、毎日の食事内容です。特に揚げ物やポテトチップスなどのスナック菓子、チョコレートといった高脂肪・高糖質の食品は、体内のホルモンバランスに影響を与えます。
これらの食べ物を過剰に摂取すると、肌のテカリやべたつきが悪化する原因となるため、適量を心がけることが大切です。なお、皮脂バランスを整えるのに役立つ栄養素は以下のとおりです。

栄養素 働き 多く含まれる食材
ビタミンB群 ・皮脂の分泌を調整・コントロールする
・肌の健康を保つ
・肌のターンオーバー(新陳代謝)を整える
・豚肉
・納豆
・卵
・うなぎ
ビタミンC ・抗酸化作用があり、肌の炎症を抑える
・皮脂のバランスを整える
・コラーゲンの合成を助ける
(熱に弱いので生で食べるのがおすすめ)
・レモン
・パプリカ
・ブロッコリー
・キャベツ
カリウム ・肌の再生を促す
・老廃物の排泄をスムーズに促す
・アボカド
・イモ類
・アーモンド
・ほうれん草


食事する際は、上記以外にも野菜や果物、肉類などをバランスよく摂取することで、脂性肌が改善していきます。

質の良い睡眠をとる

睡眠不足は脂性肌を悪化させる要因です。十分な睡眠時間が確保できないと、体内のホルモンバランスが乱れ、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が増加してしまいます。
肌のターンオーバーがもっとも活発におこなわれる夜10時から深夜2時の時間帯は「ゴールデンタイム」とされており、質の良い睡眠をとることで肌の再生機能が発揮されます。
寝る前にスマートフォンやパソコンから発せられるブルーライトを浴びると、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が抑制され、睡眠の質が著しく低下します。入眠する1.5時間前には入浴(39〜40℃のぬるめのお湯がベスト)を済ませ、軽いストレッチやホットミルクを飲むなどのリラックタイムを取り入れることで、質の高い睡眠につながるでしょう。

できるだけ喫煙や飲酒を控える

タバコの煙は脂性肌にとって大敵です。煙に含まれる有害物質が肌に付着すると、防御反応として皮脂分泌を活発化させます。これにより、テカリやべたつきが悪化してしまうのです。さらに、喫煙によって体内のビタミンCを大量に消費してしまい、肌に悪影響を与えます。
一方、アルコールの過剰摂取も脂性肌を悪化させる要因です。アルコール自体に血管を拡張する作用があり、皮脂量が増加します。アルコールには強い利尿作用があり、体内の水分を奪ってしまいます。乾燥した肌は皮脂を多く出してうるおいを保とうとするため、結果的に脂性肌の症状を悪化させることになるのです。そのため、アルコールを飲む場合は、飲みすぎに注意することはもちろん、意識して水分補給も同時にするようにしましょう。

適度に運動をする

運動不足になると血行が滞り、肌に必要な酸素や栄養素の供給が減少して肌のターンオーバーが乱れる原因となります。定期的なウォーキングやジョギング、ヨガなどの適度な運動習慣が血流を促し、老廃物の排出を助けて肌の代謝機能を活性化します。
特に有酸素運動は、皮脂バランスの調整にも有効です。ただし、運動後は汗とともに皮脂や汚れが肌表面に溜まりやすいため、できるだけ早めに洗顔し、肌を清潔に保つようにしましょう。

タオルや枕カバーをこまめに交換する

タオルや枕カバーが汚れたままだと、皮脂や古い角質、汗などによって雑菌の温床となります。この雑菌が肌に直接触れることで、毛穴詰まりを引き起こしたり、肌の防御反応として皮脂分泌が増加したりします。
脂性肌の人は、枕カバーを週に2〜3回、タオルは毎日新しいものに交換するようにしてください。寝具を清潔にすることで、肌のトラブルを予防できるでしょう。

スキンケアと生活習慣を見直し脂性肌(オイリー肌)の対策を!

脂性肌の悩みは、適切なスキンケアと生活習慣の見直しで対策するのがおすすめです。洗いすぎない洗顔や適切な保湿、紫外線対策を基本としたスキンケアを実践しましょう。
同時に、バランスの良い食事や質の高い睡眠、適度な運動などをおこない、日々の生活習慣を整えることも重要です。毎日意識しながら続けて、べたつきのない健やかな肌を目指しましょう。

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