生理前は肌が荒れる?生理周期による肌の変化とケアのポイント

2025.06.09

10分

生理前は肌が荒れる?生理周期による肌の変化とケアのポイント

生理前になると、肌が荒れやすいことに悩む人も多いのではないでしょうか。生理前に肌トラブルが起こりやすいのは、女性ホルモンのバランスが大きく関係しています。

本記事では、生理前の肌荒れの原因を解説するとともに、生理周期に応じた肌のケア方法、肌荒れ予防のために意識したい生活習慣などを紹介します。生理周期による肌の変化を理解したうえで、適切なスキンケア方法を実践して健康的な肌を保ちましょう。

生理前に肌荒れしやすくなるのはなぜ?

生理前の肌荒れの主な原因は、「エストロゲン」と「プロゲステロン」という女性ホルモンの影響です。この2つのホルモンバランスの変化により、肌が乾燥しやすくなったり、皮脂の分泌が過剰になったりします。

乾燥した肌に過剰な皮脂が分泌されると、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビや吹き出物ができやすくなります。また、肌が敏感になるため、普段使っている化粧品でも刺激を受けやすくなり、ヒリヒリ感やほてりを感じやすくなるのも特徴です。

ただし、これらの肌の変化は一時的なものです。生理が終わると肌の状態は徐々に回復していくため、適切なケアをおこないながら、肌の変化を見守ることが大切です。

生理前の肌に影響を与える「エストロゲン」と「プロゲステロン」とは?

ここでは、それぞれのホルモンの特徴と肌への影響について見ていきましょう。

エストロゲン

エストロゲンは、乳房の発達や身体の丸みなどの女性らしさを作り出すホルモンとして知られています。同時に、肌の状態を整える働きもあります。エストロゲンによる身体への影響は以下のとおりです。

【エストロゲンによる身体への影響】

  • 子宮内膜を厚くし、妊娠に向けて準備する
  • コラーゲンの生成を促進し、肌のつややハリを維持する
  • 自律神経を安定させる
  • 骨や血管などを丈夫に保つ

エストロゲンの分泌量が多い時期は、一般的に肌の調子が良くなります。肌にうるおいがあり、ハリと弾力が出て、トラブルも起こりにくくなります。しかし、生理が近づくにつれてエストロゲンの分泌量が減少するため、肌が乾燥したり、敏感になりやすくなったりして、肌荒れを引き起こすのです。

参考:女性ホルモンとライフステージ|厚生労働省

プロゲステロン

プロゲステロンは、妊娠を維持するために重要なホルモンです。しかし、同時に肌や身体の不調を引き起こすホルモンとしても知られています。プロゲステロンによる身体への影響は以下のとおりです。

【プロゲステロンによる身体への影響】

  • 妊娠を維持を助ける
  • 皮脂の分泌を促進する
  • 自律神経が乱れ、イライラや不安を感じやすくなる
  • 体内に水分を維持するため、むくみやすくなる

生理前は、プロゲステロンの分泌量増加にともなって皮脂の分泌が活発になり、ニキビや吹き出物がでやすくなります。

参考:女性ホルモンとライフステージ|厚生労働省

生理周期は肌の変化にどのような影響があるの?

生理周期によって肌の状態は大きく変化します。ここでは、月経期と卵胞期、黄体期の3つの時期で、肌にどのような影響があるのか解説します。

月経期

月経期には、エストロゲンとプロゲステロンの分泌量がともに低下します。この時期の肌の特徴は以下のとおりです。

【月経期の肌の特徴】

  • うるおいやツヤ、ハリ、弾力が不足しがちになる
  • 肌が乾燥しやすい
  • 外部からの刺激に対して敏感な状態になる

月経期は肌のバリア機能が低下しているため、肌トラブルが起こりやすい時期といえます。特に敏感肌の人は注意が必要です。

卵胞期

卵胞期は、エストロゲンの分泌量が増加する時期です。この時期の肌の特徴は以下のとおりです。

【卵胞期の肌の特徴】

  • 肌にうるおいやツヤがある
  • ニキビをはじめとした肌トラブルが起こりにくい

卵胞期は一般的に、生理周期のなかでもっとも肌の調子が良くなる時期です。新陳代謝も活発になるため、美容ケアを積極的におこなうのに適した時期といえます。

黄体期

黄体期は、エストロゲンの分泌量が減少するとともに、プロゲステロンの分泌量が増加する時期です。この時期の肌の特徴は以下のとおりです。

【黄体期の肌の特徴】

  • 黄体期の前半は皮脂分泌によって肌にツヤ感が出る
  • 黄体期の後半になるとニキビや肌荒れが起きやすくなる
  • ほてりを感じることがある
  • むくみやすくなる

黄体期の後半は、特に肌トラブルが起こりやすい時期です。プロゲステロンの働きにより皮脂分泌が増加するため、毛穴の詰まりやニキビが起こりやすくなります。また、水分を溜め込みやすくなることで、むくみが気になる場合も多いです。

肌トラブルを防ぐ!生理周期に合わせたケアのポイント

生理周期に応じて肌の状態は変化するため、それぞれの時期に適したケアをすることが大切です。ここでは、月経期と卵胞期、黄体期の各周期に合わせたケア方法を紹介します。

月経期の肌のケア

月経期の肌は乾燥しやすく、敏感になりやすいため、普段以上にいたわってケアすることが大切です。具体的には、以下のポイントに注意してケアしましょう。

洗顔
  • 朝晩の2回程度に留め、優しく丁寧に洗う
  • 過剰な洗顔は乾燥を悪化させるため避ける
スキンケア
  • 化粧水をたっぷりと使い、保湿を重視したシンプルなケアをおこなう
その他のケア
  • シェービングやピーリングは頻繁におこなわず、肌に刺激を与える行為はできるだけ避ける

卵胞期の肌のケア

一般的に、卵胞期は肌の調子が良好な時期です。この時期の特徴を活かしたケアをおこないましょう。

洗顔
  • 普段どおり、優しく丁寧に洗う
スキンケア
  • 新陳代謝が活発なため、美容ケアを積極的におこなうのに適している
  • パックや美容液などの集中ケアを取り入れるのがおすすめ
その他のケア
  • 新しいスキンケア製品や化粧品などはこの時期に試すと良い
  • 脱毛やピーリングなどのケアも、この時期におこなうのが適している

黄体期の肌のケア

黄体期の特に後半は、乾燥と皮脂の過剰分泌の組み合わせにより肌トラブルが起こりやすい時期です。そのため、肌を清潔に保ちつつ、保湿を十分におこなうことが大切です。具体的には、以下のポイントに注意してケアしましょう。

洗顔
  • 丁寧におこない、皮脂や汚れをしっかり落とす
スキンケア
  • 肌の乾燥を防ぐために保湿は念入りにおこなう
  • ニキビができやすい時期のため、ニキビ用の薬用化粧品を使用するのも適している
その他のケア
  • むくみやすい時期でもあるため、顔のマッサージを取り入れるのも良い

毎日のスキンケアと生活習慣で意識したいこと

生理前に起こりがちな肌荒れを防ぐためには、日々のスキンケアと生活習慣が大きく影響します。ここでは、洗顔と保湿、食生活、睡眠の4つの観点から、意識すべきポイントを解説します。

洗顔

洗顔は肌荒れを予防する基本のケアです。まず、洗顔料をしっかりと泡立て、指の腹を使って優しく洗います。特に生理前は肌の皮脂分泌が盛んになるため、より丁寧な洗顔が必要です。

1日に何度も洗顔したり、熱いお湯で洗顔したりすると、肌の乾燥が進んでしまう恐れがあります。洗顔の回数は朝晩の2回に留め、すすぎは水かぬるま湯でおこないましょう。水分を拭き取る際は、タオルを優しく顔に押し当てるようにすると、摩擦を軽減できます。

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保湿

生理前の肌は乾燥しやすく、刺激に敏感になるため、肌のうるおいバリアを守る保湿ケアが欠かせません。洗顔後は時間をおかずに、できるだけ早めに保湿しましょう。化粧水やクリームなどを顔全体にしっかり塗布します。

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食生活

肌荒れ対策には、内側からのケアも重要です。肌や髪のもととなるたんぱく質や、抗酸化作用のあるビタミンAやビタミンCなどを積極的に摂取するのがおすすめです。

また、高カロリー・高脂肪の食事は控えめにするとともに、バランスの取れた食事を心がけましょう。十分な水分補給も、肌の水分量維持や健康のために欠かせません。

参考:たんぱく質 e-ヘルスネット |厚生労働省

参考:抗酸化ビタミン e-ヘルスネット |厚生労働省

睡眠

質の良い睡眠は、肌荒れ予防だけでなく、生理前の体調管理にも役立ちます。生理前になると、むくみや頭痛、イライラなどの心身の不調を感じる女性が多く見受けられます。ストレスをためずにリラックスして過ごすためにも、良質な睡眠を取ることが大切です。

具体的には、規則正しい時間に起床し、日中に適度な運動をするなど、休息と目覚めのメリハリをつけるのがおすすめです。また、就寝前のカフェイン摂取やスマートフォンの使用を控えたりするのも、スムーズな入眠に効果があります。

参考:Good Sleepガイド|厚生労働省

生理前の肌の状態を理解して肌荒れを防ごう!

生理前の肌荒れは、多くの女性が悩む問題です。しかし、生理周期と肌の変化を理解し、周期に合わせたケアをおこなうことで、肌トラブルを予防できます。生理周期による肌の変化は一時的なものです。過度に心配せず、自分の肌をよく観察し、丁寧なケアを続けることが大切です。

また、日々のスキンケアと健康的な生活習慣も、肌トラブルや不調の予防に役立ちます。正しい知識を持って自分に合ったケア方法を実践し、健やかな肌を保ちましょう。

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