乾燥肌のためのスキンケア習慣!原因を知って正しいケアをしよう
2025.05.19
10分

湿度が低い冬場は、「肌がカサカサする」「つっぱる感じがする」「化粧のりが悪い」などの乾燥肌特有の症状に悩む人も多いのではないでしょうか。
乾燥が原因で起こる肌トラブルは、自分に合った適切なスキンケアと生活習慣の見直しで、十分に改善できる可能性があります。
本記事では、乾燥肌の原因から対策をはじめ、乾燥肌の人に適したスキンケア方法やスキンケアアイテムの選び方、内側からのケア方法などを紹介します。自分に合ったスキンケア習慣を見つけ、乾燥肌を防いでしっとりとした健やかな肌を手に入れましょう。
目次
乾燥肌の原因って?うるおい不足の理由をチェック
乾燥肌に悩む人は多いですが、その原因は様々です。うるおい不足の理由を理解することで、状態に合った効果的なスキンケアが可能になります。ここでは、乾燥肌の主な原因を5つ紹介します。
【乾燥肌の主な原因】
- 空気の乾燥や気温の変化
- 間違ったスキンケア
- 紫外線によるダメージ
- 加齢による肌の水分保持力の低下
- 食生活の偏りや水分不足
空気の乾燥や気温の変化
肌は、気温や湿度の変化による影響を受けます。特に寒い季節は、湿度の低下と低い気温が原因で起こる血行不良によって、肌が乾燥しがちです。
また、エアコンの使用も室内の湿度を下げ、肌の乾燥の原因となります。冬だけでなく、夏場のエアコンによる乾燥にも注意が必要です。
間違ったスキンケア
強い力でクレンジングや洗顔をしたり、熱いお湯で洗い流したりすると、皮脂が過剰に取り除かれ、肌が乾燥しやすくなります。
また、洗顔後の保湿を怠ると肌の水分が蒸発してしまうため、適切な保湿ケアも欠かせません。
紫外線によるダメージ
大量の紫外線を浴びると、肌の水分を維持するバリア機能がダメージを受け、肌が乾燥する原因になります。
紫外線は曇りの日や冬場でも降り注ぐため、季節を問わず対策が必要です。日やけ止めは1年を通じて使用し、特に紫外線が強い夏場は、帽子や日傘などを併用しましょう。
加齢による肌の水分保持力の低下
年齢を重ねるにつれて、肌の水分量を維持する力が弱まります。これは、肌の水分量を維持するために欠かせない、セラミドやヒアルロン酸などの成分が減少するためです。
加齢による乾燥は自然な現象ですが、適切なケアによって進行を遅らせることは可能です。年齢に応じたスキンケア製品を選択するのがポイントです。
食生活の偏りや水分不足
肌のうるおいは身体の内側からも影響を受けます。食生活が乱れたり水分が不足したりすると、肌が乾燥しやすくなります。
抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンE、たんぱく質やオメガ3脂肪酸を含む食品を積極的に摂取しましょう。バランスの取れた食事と十分な水分摂取は、肌の健康維持に欠かせません。
乾燥肌のための優しいスキンケア習慣
乾燥肌を改善し、健やかな肌を目指すためには、適切な方法でのスキンケアを習慣づけることが大切です。ここでは、乾燥肌の人におすすめの4つのスキンケア習慣を紹介します。
【乾燥肌の人におすすめスキンケア習慣】
- クレンジングはゴシゴシこすらない
- ぬるま湯&低刺激なもので洗顔
- 洗顔後はすぐに保湿をおこなう
- クリームでしっかりフタをする
クレンジングはゴシゴシこすらない
乾燥肌の人にとって、クレンジングは特に注意が必要なケアです。洗浄力の高いオイルクレンジングで洗いすぎてしまうと、肌のうるおいに必要な皮脂も落としてしまう可能性があるため、気を付けましょう。
敏感な時は、肌への負担を抑えたミルクやクリームタイプのクレンジングを選ぶのがおすすめです。クレンジングの際は、強く擦らず、円を描くように優しく馴染ませることで、肌への負担を抑えられます。
ぬるま湯&低刺激なもので洗顔
洗顔時の水温も乾燥肌ケアにおける大切なポイントです。熱すぎるお湯は肌の必要な皮脂まで奪ってしまうため、ぬるま湯で洗いましょう。
また、洗顔料はクリームタイプや泡立ちの良いものを選ぶことで、肌への摩擦を減らして優しく洗えます。洗顔時は、指先でゴシゴシ洗うのではなく、しっかりと泡立てた洗顔料で洗うことを意識しましょう。低刺激で肌の乾燥を防ぐ洗顔料を使用することで、清潔さを保ちながらも肌のうるおいを守れます。
洗顔後はすぐに保湿をおこなう
洗顔後は、たっぷりの化粧水でうるおいを補給しましょう。洗顔後は肌の水分が蒸発しやすい状態にあるため、できるだけ早めに保湿することが大切です。
化粧水は手のひらに取り、優しく肌に押し込むようにつけていきます。必要に応じて何度か重ね付けをし、肌がしっかりとうるおいを感じるまで繰り返すのがおすすめです。
クリームでしっかりフタをする
化粧水だけでは水分が蒸発してしまうため、クリームで油分を補い、水分を閉じ込めます。乾燥しやすい目元や口元は、特にしっかりとケアしましょう。
クリームはフタをするイメージで肌全体を覆います。就寝前のスキンケアでは、より濃厚なクリームを使用すると、睡眠中の肌の乾燥を防げます。
しっとり肌になる!スキンケアアイテムの選び方
うるおいのある健やかな肌になるためには、自分の肌質や悩みに合わせた適切なアイテム選びが必要です。ここでは、乾燥肌の人におすすめのスキンケアアイテムの選び方を4つのポイントに分けて紹介します。
【乾燥肌の人におすすめのスキンケアアイテムの選び方】
- 低刺激で肌の乾燥を防ぐものを選ぶ
- 保湿成分がたっぷりのものを選ぶ
- 洗浄力が優しいものを選ぶ
- オイルと水分のバランスを補えるものを選ぶ
低刺激で肌の乾燥を防ぐものを選ぶ
乾燥肌は肌のバリア機能が低下している状態のため、外部刺激に敏感です。
肌のうるおいを守るために、刺激の少ないアイテムを選ぶのがおすすめです。肌への刺激が少ないスキンケアアイテムで、優しくケアしましょう。
保湿成分がたっぷりのものを選ぶ
乾燥肌には、保湿成分が豊富に含まれているアイテムを使用するのがおすすめです。保湿成分が含まれているアイテムは、肌の水分量を維持する働きがあるため、乾燥を防いでくれます。
また、植物由来のオイルやシアバターなども乾燥を防ぎます。これらの成分が配合されたアイテムを選ぶことで、肌のうるおいを保つことが可能です。
洗浄力が優しいものを選ぶ
洗浄力が優しい洗顔料やクレンジングで、丁寧に優しくケアすることを心がけましょう。
クリームやミルクタイプのクレンジング、低刺激の泡洗顔料などがおすすめです。これらの製品は、肌の摩擦を軽減しながら優しく汚れを落とし、うるおいを保ちます。
オイルと水分のバランスを補えるものを選ぶ
乾燥肌のケアでは、水分と油分のバランスをとることが大切です。水分を与える化粧水と、油分を補う乳液やクリームをセットで使用すると良いでしょう。
まず化粧水で水分を補給し、そのあとに乳液やクリームで油分を補い、水分を閉じ込めるという流れです。夜のスキンケアでは、より濃厚なクリームタイプの製品を使用することで、睡眠中でも肌を乾燥から守れます。
スキンケアだけじゃない!内側から肌をうるおすケア
乾燥肌の人は、身体の内側からのケアを日々意識することが大切です。ここでは、肌を内側からうるおすための4つの方法をご紹介します。
【内側から肌をうるおすケア】
- 十分な水分補給
- バランスの良い食事で栄養を補給
- 健康的な生活習慣
- 適度な運動習慣
十分な水分補給
乾燥肌の改善には、内側からの水分補給が不可欠です。一度に大量の水分を摂取するのではなく、水や利尿作用のないお茶(麦茶やルイボスティーなど)をこまめに摂取するのがおすすめです。
水分を十分に摂ることで、肌の深部にある真皮層の状態が整い、良好な肌の状態を保てます。
バランスの良い食事で栄養を補給
肌のうるおいを保つためには、食事から必要な栄養素を摂取することも重要です。特に、以下の栄養素を積極的に摂るようにしましょう。
栄養素 | 含まれる食品 |
---|---|
オメガ3脂肪酸 | 青魚、植物性油 など |
ビタミンA | レバー、卵黄、緑黄色野菜 など |
ビタミンC | パプリカ、ブロッコリー、キウイフルーツ など |
ビタミンE | アーモンド、植物性油 など |
たんぱく質 | 卵、魚・肉類全般、大豆製品、乳製品 など |
これらの栄養素をバランス良く摂取することで、肌の健康を内側からサポートし、乾燥を防ぐことにつながります。
健康的な生活習慣
生活習慣を整えることで、肌のターンオーバー(新陳代謝)が正常化し、うるおいが保たれやすくなります。特に重要なのは十分な睡眠です。睡眠中に分泌される成長ホルモンには、肌の細胞を修復する働きがあります。少なくとも6時間以上の睡眠時間を確保するようにしましょう。
また、ストレスによってホルモンバランスや自律神経が乱れると、ターンオーバーも乱れやすくなります。リラックスできる時間を作って、ストレス解消に努めることも大切です。
適度な運動習慣
運動は血行を促進し、肌に必要な栄養を届ける手助けをします。全身の血流を良くするために、週に数回、ウォーキングやヨガなどの軽い運動を取り入れるのがおすすめです。
また、運動によって汗をかくことで、体内の老廃物も排出されます。運動習慣がない人は、自分のペースで無理のない運動からはじめてみましょう。
乾燥肌に関するよくある質問
最後に、乾燥肌に関するよくある質問をまとめました。
乾燥肌と敏感肌は違う?
乾燥肌と敏感肌は、似ているようで異なる肌の状態を指します。
乾燥肌は肌の水分が不足している状態を指し、主に肌がカサカサする、つっぱる感じがするなどの症状が現れます。一方で、敏感肌は肌が外部の刺激に過敏に反応する状態を指します。
乾燥肌が進行すると肌のバリア機能が低下し、敏感肌の症状を引き起こすこともあります。
乾燥肌の改善にはどれくらいの期間がかかる?
乾燥肌の改善には個人差がありますが、一般的に最低でも1ヵ月程度の時間がかかる場合があります。これは肌のターンオーバーが約28日であることに関係しています。
毎日の保湿ケアを続けることで、徐々に肌が整っていきます。年齢や生活習慣の違いによっても改善の速度は変わるため、自分に合ったケアを継続することが大切です。
乾燥がすすむとかゆみが出ることはある?
乾燥がすすんでしまうとかゆみが出ることはあります。肌の乾燥はバリア機能を低下させるため、外部の刺激に敏感になり、かゆみを感じやすくなります。特に、冬場や空気の乾燥した環境では、乾燥からかゆみが生じることもあります。
かゆみが出た場合は、爪で掻くのは避け、かゆみ止めクリームを使用するようにしましょう。それでも改善しない場合は皮膚科の受診をおすすめします。
正しいスキンケアで乾燥肌からしっとり肌へ!
乾燥が気になる人は、外側と内側の両方からのケアが不可欠です。
適切なスキンケア習慣を身につけ、自分に合った製品を選び、健康的な生活習慣を心がけることで、徐々に肌の水分が保たれていきます。
乾燥肌を改善するためには少なくとも1ヵ月程度の時間が必要ですが、継続的なケアによって理想の肌に近づけます。自分の肌質や生活環境に合わせたスキンケアを実践し、健やかでうるおいに満ちた肌を手に入れましょう。