肌にハリがないのは老化のサイン?主な原因とハリを与える方法
2025.06.09
10分

年齢を重ねるとともに「最近肌にハリがなくなってきた...」と感じる機会もあるでしょう。本記事では肌のハリが失われる原因や対策を解説します。
いつまでも若々しい印象でいられるよう、スキンケアや生活習慣を見直して健やかな肌を保ちましょう。
ハリのある肌ってどんな状態?
ハリがある状態とは、肌にうるおいがあり、弾力がある状態です。みずみずしくふっくらとしているため透明感があり、若々しい印象を与えます。
何らかの原因によって肌のハリが失われると、ぼんやりとした印象になったり、乾燥小じわが目立つようになります。その結果、疲れているように見えたり、実際よりも上の年齢に見られたりしてしまうことがあります。
肌にハリがないのは老化のサイン?
肌にハリがなくなる主な原因は加齢です。しかし、近年では、スマートフォンやパソコンなどのデジタル機器によるブルーライトや、コロナ禍におけるマスク生活なども、肌のハリ不足を引き起こす原因だと考えられています。
デジタル機器から発せられるブルーライトを浴びると、肌の酸化ストレスが高まり、うるおいやハリを保つ機能が低下する原因となります。また、長時間マスクを着用して過ごすと、人に表情が見られる機会が減ることで表情筋が衰え、ハリ不足につながる可能性があります。
肌のハリが失われる主な6つの原因
ブルーライトやマスク生活など、現代特有の生活様式に限らず、肌のハリが失われる原因は以下のように様々です。
【肌のハリが失われる主な原因】
- 乾燥による水分不足
- 紫外線による影響
- コラーゲンやエラスチンの減少
- 生活習慣の乱れやストレス
- 表情筋の衰え
- 自分の肌に合わないスキンケア
乾燥による水分不足
乾燥すると、肌の水分が失われる他、弾力やハリも失われやすくなります。
例えば、長時間エアコンにあたったり、洗顔や入浴後に保湿を怠ったりすると、乾燥の原因となるため注意が必要です。
紫外線による影響
紫外線は日やけを起こすだけでなく、乾燥の原因にもなります。
紫外線を浴びることで、肌内部のうるおい構造が乱れ、水分を抱え込むことが出来ず蒸発していってしまい、それがやがて肌のハリの低下につながります。
コラーゲンやエラスチンの減少
肌にハリや弾力を与えるコラーゲンやエラスチンは、真皮に存在する線維芽細胞(せんいがさいぼう)によって生成されます。加齢とともに、線維芽細胞の働きは少しずつ低下するため、それにともなってコラーゲンやエラスチンも減少します。
また、歳を重ねると、筋力が少なくなって肌を支えられなくなる、顔に脂肪がつきやすくなるなどの理由からも肌のハリが失われやすくなります。
生活習慣の乱れやストレス
ストレスや睡眠不足、偏った食事などの生活習慣の乱れも、コラーゲンやエラスチンを生成する線維芽細胞の機能を低下させる原因だといわれています。
また、健やかな肌を保つには、古い皮膚が剥がれ、新しい皮膚が生まれる肌のターンオーバー(新陳代謝サイクル)が関係しています。ターンオーバーを促進する成長ホルモンは睡眠中に分泌されるため、夜更かしが続くとターンオーバーが乱れ、肌のハリが低下する原因となります。
表情筋の衰え
顔にある表情筋には、顔の皮膚や脂肪を支える役割があります。
加齢やマスクの長時間着用などで表情筋が衰えると、肌を支えられずに垂れ下がり、ハリがない状態となります。
自分の肌に合わないスキンケア
自分の肌質や肌の状態に合わないスキンケアをしていると、肌の状態が悪化する場合があります。
合わないスキンケアで肌の角質が傷つくと、肌荒れや乾燥を引き起こしやすくなり、肌のハリも失われやすくなります。
肌にハリを与えるためのスキンケア方法と生活習慣
肌のハリには、乾燥や紫外線、生活習慣などが関係しています。そのため、肌のハリ不足が気になる場合は、スキンケア方法や生活習慣を見直してみましょう。具体的には以下の方法を取り入れるのがおすすめです。
【肌にハリを与えるスキンケア方法と生活習慣】
- 丁寧に肌を保湿する
- 紫外線対策を徹底する
- バランスの取れた食生活を心がける
- 睡眠時間をたっぷりと確保する
- 適度な運動とストレスケアを取り入れる
丁寧に肌を保湿する
肌のハリを守るには、保湿ケアで水分と油分のバランスを整えることが重要です。水分が十分でも、油分が足りていないと表皮から水分が蒸発し、乾燥してしまいます。
化粧水でしっかり水分を補給したあと、クリームでフタをし、乾燥によるハリ不足を防ぎましょう。
紫外線対策を徹底する
紫外線は、肌の水分量の低下を招き、ハリ不足の原因にもなるため肌の大敵です。
朝はスキンケア後に必ず日やけ止めを塗り、外出時は日傘や帽子、サングラスを着用するなどして、可能な限り紫外線ダメージを予防しましょう。
バランスの取れた食生活を心がける
肌のハリを保つには、身体の内側からのケアも重要です。肌や髪を作るタンパク質(肉・魚・卵・大豆製品)や、コラーゲンの生成を助けるビタミンC、抗酸化作用のあるビタミンEなどをバランスよく摂取しましょう。
また、ご飯やパン、麺類の他、甘味類や果物類に多く含まれる糖質の摂りすぎには注意が必要です。糖質を過剰摂取すると、コラーゲンが糖と結びついて肌の弾力を失わせてしまいます。甘いものの食べ過ぎには注意しましょう。
睡眠時間をたっぷりと確保する
睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌の修復やターンオーバーを促進します。特に「睡眠のゴールデンタイム」とも呼ばれる夜22時から深夜2時は成長ホルモンが多く分泌されるため、この時間帯はしっかり眠っているのが理想的です。
また、同じ睡眠時間でも、睡眠の質を高めることで成長ホルモンがしっかり分泌され、肌を健やかに保ちやすくなります。寝る前はカフェインの摂取やスマートフォンの操作を控える、リラックスできるよう寝室環境を整えるなど、質の良い睡眠をとるために工夫しましょう。
適度な運動とストレスケアを取り入れる
運動によって血行を促進することで、必要な栄養や酸素が行き渡り、肌を健やかに保ちやすくなります。ウォーキングや軽いジョギング、ストレッチなど、無理なく続けられる運動習慣を取り入れましょう。
また、ストレスはコラーゲンやエラスチンなどの成分を生成する線維芽細胞の機能を低下させる原因のひとつと考えられています。趣味の時間をつくる、深呼吸やヨガなどリラックス法を取り入れるなど、上手にストレス発散する方法を身につけることも重要です。スキンケアだけでなく心身のバランスを整えることが、肌の調子を整えるのに役立ちます。
肌のハリがなくなる原因を知って正しいケアを!
ハリのある肌とは、肌にうるおいがあり、弾力がある状態です。みずみずしくふっくらとしているため、若々しくいきいきとした印象になります。
反対に肌のハリが不足すると、疲れているように見えたり、実際よりも上の年齢に見られたりしてしまうことがあるため注意が必要です。肌がハリ不足に陥る原因としては、乾燥や紫外線、肌に合わないスキンケアや生活習慣の乱れなどが挙げられます。日頃のスキンケアや生活習慣を見直して、健やかな肌を保ちましょう。
この機会にスキンケアの見直しや必要なアイテムをプラスしてみませんか?気になる肌悩みや今の肌の状態に合ったものを探してみてください。