ドリンクに加えたり、スイーツにかけたり、いろんな使い方ができる“スパイス”。しかも、美容・健康にもうれしい作用が期待できる、女性の味方です!今回は、スパイス調合家・料理家の日沼紀子先生に、スパイスの種類や効能、日常使いの方法などを教えていただきました。
スパイス調合家/スパイス料理家。食品メーカーでスパイス商品開発に携わった後、カフェオーナーとしてスパイスやハーブを使ったオリジナル料理を提供。現在は、商品・料理レシピの開発、ワークショップ開催のほか、独自に調合したスパイスやハーブティーなどを販売する「atelierCROISEMENT(アトリエクロワズモン)」を主宰。著書に『スパイス&ハーブ料理の発想と組み立て』『クミン料理の発想と組み立て』(ともに誠文堂新光社)、『日常づかいのシナモン・レシピ』(産業編集センター)がある。
オフィシャルサイト:http://www.ateliercroisement.
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- スパイスの一番の特長は“香り”。食材の味や風味を際立たせ、料理をさらにおいしくします。
- 唐辛子などの辛みやシナモンなどの甘みで味にアクセントをつけたり、料理全体の味を引き締めます。
- サフランやターメリックなど着色効果のあるスパイスは、視覚的に料理をおいしそうに見せてくれます。
- ネギやセージなどのスパイスは、肉や魚の生臭さや野菜の青臭さなどを感じにくくしてくれます。
食欲がダウンするこの時季でも、スパイスをきかせた料理が食欲アップをサポートしてくれます。「夏バテ気味だな」と感じたら、毎日の食事にスパイスを取り入れてみてください。
スパイスを使うことで、食材の味や風味を引き出すため、使用する調味料もシンプルに。塩分もカロリーも控えめのおいしい料理に仕上がります。
スパイスの精油成分には、殺菌、抗菌作用を持つものもあります。そのため、ピクルスなどに入れると防腐作用も◎!この季節の料理にしっかり火を入れて活用すると、より安心ですね。
チャイに添えられたシナモンや、ココアに甘い香りと風味をもたらすバニラビーンズもスパイスのひとつ。ドリンクにスパイスが加わることで、おいしさが格段に増します。
クッキーなどの焼き菓子に加えたり、フルーツと一緒にシロップに漬けこんだりと、お菓子にも使われています。クローブの甘さやカルダモンのさわやかな香りなどはお菓子と合います。