肩甲骨と鎖骨はつながっています。肩甲骨をほぐすことで胸が開いて姿勢がよくなり、バストが正しい位置におさまります。また、肩甲骨周りの筋力をアップすることでバストの下垂を防ぎます。
肩甲骨をほぐすと、背中にある脂肪燃焼効率の良い筋肉群を刺激します。また近くには褐色脂肪細胞(カロリーを燃焼させると言われる組織)があり、いずれも代謝をアップさせ、やせやすい体づくりをサポートします。
肩甲骨をほぐすことで老廃物が流れやすくなり、デトックス作用も期待できます。合わせて、便秘や冷え性が軽減され、肌のくすみの解消や、ツヤ・ハリがアップして、肌が内側から輝き出します。
肩甲骨をほぐすことで肩周りの筋肉もほぐれるため、肩こりが軽減します。また、姿勢が整うことで腰痛がやわらいだり、全身の血行がよくなることで体調不良の改善やアンチエイジング効果も。
体が硬い方も大丈夫!誰でもカンタンにできる肩甲骨ストレッチメソッドをシチュエーション別に紹介します。今日からさっそく始めてみてくださいね。
②前を向き、浴槽のふちにひじを乗せた状態で、ひざを曲げてかかととお尻を近づけて肩甲骨を伸ばします。
③前を向き、浴槽の底に両手をついてお尻をグッと持ち上げ、体全体をお湯の中でゆらゆらと揺らして肩甲骨をゆるめます。
湯船に浸かることで体が温まり、肩甲骨も動きやすくなるので効果的です。
②買い物中:荷物を持っていないほうの手を背中に回し、荷物を持っている手のひじを掴んで引っ張ってストレッチします。
③徒歩:肩甲骨と骨盤を意識しながら歩きます。ひじを曲げたまま大きく腕を振り、背筋を伸ばしながら肩甲骨から腕を振って歩きましょう。
通勤時間や徒歩移動も意識を変えて活用することでエクササイズタイムになりますね。
②電話:左手に持った受話器を右耳にあてて通話しましょう(その逆も同)。受話器を持っていない手で受話器を持っている手のひじを体の中央に引っ張って肩甲骨を開きましょう。
③イス:背もたれに両ひじをかけた状態で胸を思い切り反らし、体を左右にひねることで骨盤も動かしましょう。
家事の最中や職場の休憩タイムは、積極的に肩甲骨をゆるめてあげましょう。
フィットネスやエクササイズを指導するなかで気付いたのが、肩甲骨と美しさの関係でした。肩甲骨を動かすほど、姿勢や呼吸だけではなく、体の内側も外側も美しく変わっていきます。
また、後ろ姿は思っている以上に周りから見られています。メイクやファッションを決めても、姿勢の悪さや背中のぜい肉がもたついているようだったら、それだけで老けて見えます。肩甲骨を整えることで、全方位のキレイと若々しさを目指しましょう!