今回お話を伺った美容のプロは…
皮膚科医
有川 順子先生
有川スキンクリニック院長。日本皮膚科学会専門医。医学博士。東京女子医科大学を卒業後、同大学皮膚科学教室に入室、助手を務める。六本木ヒルズ皮膚科医長を経て、有川スキンクリニックを開設。
美容エディター
國藤 直子さん
(株)ストライプ代表。女性誌のビューティーページやWEBで活躍中。スキンケアからメイクアイテムまで、年間2,000種類以上試し、製品の本質に迫る表現内容が評判をよんでいる。
ヘア&メイクアップアーティスト
高梨 舞さん
『STORY』(光文社)、「美ST」(光文社)などをはじめ、様々な雑誌で活躍中。年齢を感じさせない、ナチュラルで透明感のある美肌づくりに定評がある人気ヘア&メイクアップアーティスト。
01
美肌をキープするために
知っておきたい冬の肌トラブルと対処法
冷え、乾燥…冬の肌は『老化』への道をまっしぐら
12月は、今まで以上に気温が下がり、外気の乾燥も厳しくなります。すると肌表面の皮脂量が減少、肌内部のうるおいまで奪われて乾燥が深刻化。さらに、冷えによる血行不良で顔が老けた印象に。冷えと乾燥で、老化の道をまっしぐら…。これが冬の肌の現実です。
皮脂分泌量の減少
冬は気温が下がり、皮脂の分泌量が減少します。そのため、肌を乾燥や刺激から守る天然の保湿クリーム「皮脂」が不足します。
肌内部の水分が蒸散
冬は1年のうちで最も気温が低いだけでなく、室内外の温度差も大きいもの。この温度差で肌内部までカラカラに乾燥してしまいます。
冷えによる血行不良
気温の低下とともに冷えによる血行不良が起こると、肌の新陳代謝が悪くなり、その結果、くすみ・たるみの原因に。老けた印象になります。
入念な保湿ケアで乾燥や外部刺激から肌を守る「バリア機能」を強化しましょう
肌を乾燥や外部刺激から守る役割をしているのがバリア機能。特に冬は、このバリア機能が低下すると肌内部の乾燥が深刻化してしまいます。そのため、いつも以上にしっかり保湿ケアを行って、肌のうるおいを守り、バリア機能を強化しましょう。
02
乾燥・冷えから肌を守る
冬に美肌を育てるマストアイテムは“クリーム”
『守り』を強化したスキンケアが、冬の美肌を育む
皮脂は、乾燥や外部刺激から守るバリアの役割をするため、別名「天然の保湿クリーム」といわれています。気温、湿度が下がる冬は、皮脂分泌量も減少し、肌の乾燥が顕著に。そのため、肌のうるおいを守りきるためにはお手入れの仕上げにクリームを塗って、化粧水などで与えたうるおいを逃さずキープすることが大切です。
ディープモイスチュアクリーム(薬用保湿クリーム) 30g医薬部外品
03
同年代に差をつける保湿ケアをマスター
効果を最大限に高めるスキンケアテクニック
冬でも同年代に差をつける美肌を育てるためには「うるおす」「たかめる」「まもる」の3ステップ保湿ケアが基本です。各アイテムの効果を最大限に引き出すポイントをご紹介します。
さらに効果的に!
美肌を育てるスキンケアのポイント
プロが教える!
クリーム活用テクニック集
エイジングサインが出やすい目元、口元、眉間、首のお手入れで同世代に差をつけましょう!
目元・口元の小ジワ・たるみ
シワを広げて、シワの間にクリームを塗り込みましょう。
目元は目尻からこめかみに向かって、口元は口角から頬に向かって力を入れずにやさしく持ち上げるようにしましょう。
眉間のシワ
深くなりがちな眉間のシワには、クリームパックを。シワを左右に伸ばし、クリームをたっぷりのせてパックしましょう。余分なクリームは拭き取ってもOKです。
首元のケア
上から下へ、シワを伸ばしながら老廃物を流すように塗りましょう。
お悩み
肌が部分的に乾燥するときは
乾燥が特に気になる部分には重ねづけを
部分的に乾燥するのは、皮脂バランスが崩れているから。顔へ全体的にクリームを薄く伸ばし、うるおいを与えてバランスを整えましょう。特に気になる部分には重ねづけをします。
お悩み
翌朝、「うるおいが物足りない」と感じるときは
時間差Wクリームがおすすめです
入浴後はローション、エッセンス、クリームの3点でケアします。さらにもう一度、就寝直前にクリームを重ねてうるおいをプラス。特に乾燥が気になる部分は、重ねづけで手厚くケアしましょう。