オシャレもメイクも、思う存分楽しめる秋がやってきました。しかし、時折吹く乾燥した秋風が、肌のうるおいを容赦なく奪い、せっかく秋らしいメイクでキメようと思ってもカサカサでくすみがちに。そこで今回は、人気ヘア&メイクアップアーティストの高梨舞さんにメイクの映える美肌のつくり方と、この秋流行のメイクについて、教えていただきました。
表参道のヘアサロンを経て、雑誌や広告などを中心に活躍中のヘア&メイクアップアーティスト。「美ST」(光文社)でもおなじみで、ナチュラルで上品なメイクには定評があり、女優・モデルからの指名も多い。
「過ごしやすい」と感じる時こそ要注意!
秋は乾燥・くすみ肌の季節
秋になって、湿度が下がると過ごしやすくなりますが、実は、肌にとっては危険信号。その理由は、急激に湿度が下がることで肌のうるおいが奪われ、肌を守るバリア機能が低下するためです。バリア機能が低下すると、肌は刺激を受けやすくなります。そうすると、さらに乾燥が進み、肌の生まれ変わり「ターンオーバー」のリズムが乱れて、肌は一気にくすみ、透明感がなくなってしまいます。
秋の肌トラブルを乗り越え、
美肌を手に入れる鍵は「保湿」
乾燥やくすみなど、秋にありがちな肌トラブルを解決するためのキーワードは、「保湿」です。この時季に心がけることは、肌状態に合わせた正しい保湿ケアをして、肌のコンディションを整えること。そして、ベースメイクも保湿力があるものを使いましょう。保湿ケアによる肌のコンディション調整は、ベースメイクの出来映えを左右するため、とても重要です。念入りな保湿ケアで、乾燥知らずの「うるおい素肌」を手に入れましょう。

「うるおいが物足りない」と感じたら、コットンパックで保湿成分をしっかり浸透させましょう。密封することで、さらに保湿効果がアップ!
気になる目元・口元には、エッセンスの重ねづけで集中ケアを。ほうれい線には軽くマッサージを加えながらやさしく塗り込むと効果が倍増します。
マッサージで血行を促すと、肌は一気にクリアで明るい印象になり、リフトアップや小顔効果も期待できます。マッサージは、内から外、下から上が基本です。
頬は毛穴に埋め込むように下から上へ塗るのがポイントです。
スポンジを肌に軽くすべらせるように、内から外へ向かってなじませます。最後にスポンジのファンデーションがついていない面で、フェイスラインから首筋に向かってぼかします。
専用のパフにお粉をたっぷり取り、もみ込むようにして、パフの中へとお粉を入れ込みます。
左の写真のパフの持ち方を参考に、肌にパフを当て、軽くポンポンとなじませながら丁寧に仕上げます。
ファンデーションが崩れてしまったときは、美容液を使って崩れた部分を整えて化粧直しをすると、よれを防ぐことができます。その際は、こすったり、伸ばしてしまうとファンデーションがムラになりやすいため、崩れた所に“軽くポンポン”が鉄則です。
素肌感のあるナチュラルなベースに、カーキやグレイッシュ系のスモーキーカラーのアイシャドウ、ボルドーのアイラインなど、メリハリのあるメイクがトレンド。
肌なじみのいいカラーで自然な陰影をつくり、深みのある色のカラーライナーを入れるとトレンド感が漂います。
