近頃よく耳にする「ドローイン」、ご存知の方も多いかも。わき腹の引き締めに効果絶大と言われるダイエットドローインの基本を植森先生に教えていただきましょう。
お腹をへこませることを「ドローイン」(draw-in)と言います。もともとは、理学療法(リハビリテーション)で行われていましたが、近年、インナーマッスルを鍛えるべくアスリートもトレーニングに取り入れるようになっています。ドローインは目的によってやり方も違います。今回は、お腹まわりをほっそりさせるのに効果的な「ダイエットドローイン」を紹介します。
- 両足を自分が慣れた幅に開いて立つ
- 背筋をこれ以上伸びないというところまで伸ばす
- あごを前に突き出さないように注意
- ①の姿勢のまま、両肩を「軽く」後ろに引く
- 胸を前に突き出したり、腰をそらさないように注意
- ①②の状態を維持したまま、グッとお腹をすぼめるように大きく引っ込める
- おへそを中心に内側に向かってお腹を強く引っ込める
- あばら骨を持ち上げないように注意
- 呼吸に頼らずにへこませるのがポイント
- 肩が上がったら力みすぎのサイン、できるだけ肩の力を抜くように
- 息を止めずに自然な呼吸で
ドローインは、「思い出した時に好きなだけ」行うのが◎。「1日○回、○秒間やらなければ!」に囚われず、マイペースでも効果は上がります。もちろん、頻繁にお腹を引っ込める人ほど早く変化が現れます。そうはいっても、忙しくて忘れてしまうことだってありますよね。そんな人にオススメなのが「ついで・ながら」ドローインです。
鏡の前で姿勢をチェックしながら歯みがき&ドローイン!
水圧パワーでお腹が引っ込めやすくなる!
CMのたびにドローイン!
車窓を鏡代わりに次の駅に着くまでドローイン!
座ったらまずは背筋を伸ばしてドローイン!
「早くわき腹にくびれが欲しい!」という方のためのひねりドローインエクササイズをご紹介します。「日常生活の中で、思い出した時に、好きなだけ」の基本のダイエットドローインに加えてほしい即効プランです。
- ひじを後ろについて、ひざを立てて座る
- お腹の力を抜いて、両肩を正面に向けたままゆっくりひざを右に倒していく
- お腹がひねれるくらいまでひざを倒したら、お腹を限界まで引っ込める
- 15秒間その体勢を続けたら、左側も同様に行う
- 仰向けの状態で足を腰幅に開き、壁に足裏をつける
- 手は体の横、または下腹に置く
- 足の裏で壁を押しながら下腹をギューッと30秒間引っ込める
①②で30秒を1セットとし、朝3回・昼3回・夜3回繰り返す(昼に時間を取れない人は朝4回・夜5回でもOK)
※下腹もスッキリさせたい方は③をプラスして①②③で1セットとしてください
私がリバウンドせずに20年以上ウエストサイズを維持できているのも、ダイエットドローインがおなかやせに効果が高いだけでなく、根性いらずで行えるからです。きつい筋トレや時間のかかる運動だったら続けられなかったでしょう。
お腹をへこませることは運動らしい運動には見えませんが、他のどんな運動よりも早く効果を実感できます。とにかくお腹まわりをほっそりさせたいという人は、今回紹介したダイエットドローインをぜひ普段の生活の中に取り入れてみてください。
最初はお腹を大きくへこませられなかったり、息が止まってしまったりと、うまくできなくてもがっかりすることはありません。やっていくうちに必ず成果はついてきます。ダイエットドローインなら、マイペースで理想のお腹を目指せますよ。