あなたの頭皮は大丈夫?美肌・美髪づくりは正しい頭皮ケアから!

肌と頭皮は1枚の皮膚でつながっているため、頭皮ケアを怠ると老廃物がたまってしまい、髪へのダメージだけでなく顔の肌にまで影響します。そのため、肌荒れやニキビ、たるみなどの原因になることも。しかし、正しく頭皮をケアすれば、髪も肌も美しくなる効果が期待できます。
今回は、毛髪診断士であり、メディカルヘアケアサロン代表の永本玲英子先生に、髪と頭皮のケアについてお伺いしました。今からしっかりと頭皮ケアを行って、夏をとびっきりの美髪・美肌で過ごしましょう!

Profile
永本玲英子(ながもとれえこ)先生

サロン・ド・リジュー代表。毛髪診断士・日本抗加齢医学会正会員・日本健康医療学会健康医療コーディネーター。誰もが願う健康で美しい髪づくりを目指して、 本物のヘアケアとスカルプケアを追求し、日本初のヘアケアとスカルプケアに特化したサロンを主宰。医師、毛髪診断士とともに髪と頭皮のためのオリジナル商品の開発にも取り組む。さまざまなメディアからの注目も高く、 TV、ラジオ、雑誌などの出演も多数。

CHAPTER 1
フェイスラインまで影響しちゃう!?

頭皮トラブルが引き起こす
お悩みをチェック!

気になるフェイスラインのたるみ、その原因の一つとして考えられるのが頭皮トラブルです。顔の皮膚と頭皮は一枚でつながっているため、頭皮が血行不良でカチカチになっていたり、代謝不足でたるんでいると、当然顔の皮膚もたるんでしまいます。まずは自分の頭皮をチェックしてみましょう。

頭皮トラブル
チェックシート

  • 髪の毛の傷みが気になる
  • 頭皮がかゆい
  • 頭皮が硬い
  • フケが出る
  • 朝、くせ毛で悩んでいる
  • 頭のニオイが気になる
  • 白髪が増えてきた
  • 髪のボリュームがなくなった
  • 抜け毛や薄毛が気になる
  • 顔のたるみが気になる
  • 疲れやすい

頭皮をキュッと引き締めて、
フェイスラインのたるみを解消!

顔の皮膚と頭皮は基本的に構造は同じですが、もっとも違う部分は皮脂腺や汗腺の多さです。その上、頭皮は髪の毛で覆われているのでムレたりべたつきやすく、トラブルを放置しておくと、血行不良や代謝不足を引き起こしてしまいます。 さらに、加齢や生活習慣、乾燥や紫外線などの外的要因に加え、酸化した皮脂(頭皮毒)によってたるんでしまうことも。 頭皮のたるみは、フェイスラインのたるみだけではなく、目の下のクマや肌のハリの低下などにも直結しますので、お顔同様にケアしてあげたいですね。

永本先生からの
ワンポイントアドバイス

顔のたるみ解消のためには、頭皮のお手入れを念入りに行うことが大切です。お顔自体のお手入れはもちろんですが、顔の皮膚を引っ張り上げてくれる頭皮の状態をよくすることがフェイスラインのリフトアップにつながります。頭皮をしっかりケアしましょう。

CHAPTER 2
毎日のシャンプーで健康な頭皮に

正しいシャンプーの
方法を伝授!

毎日行うシャンプー。間違った洗い方を続けていると頭皮にダメージを与えてしまいますが、正しく洗うと頭皮の健康を促進してくれます。髪の汚れを落とすのはもちろん、有害ミネラルなどで酸化された頭皮の皮脂をデトックスして、ケアするためと考えてシャンプーを行うといいですね。

間違ったシャンプーしていませんか?

×
シャンプーをたっぷり使って泡立てる

シャンプーは頭皮の洗浄をするために行います。頭皮にもみ込むように使いましょう。

×
髪の毛にシャンプー液を直接塗る

シャンプーの量はさくらんぼ大が目安。すすぎ忘れの原因にもなるので、たくさんは必要ありません。

×
爪をたてて洗う

シ爪で頭皮が傷ついてしまいます。頭皮は指の腹でもむように洗いましょう。

×
熱いお湯で洗う

熱いお湯はシャンプーが泡立ちにくくなるだけではなく、頭皮に刺激を与えてしまいます。

×
自然乾燥させている

濡れた状態だと雑菌が繁殖しやすく、頭皮のかゆみやフケの原因にも。タオルドライ後はドライヤーで乾かしましょう。

頭皮にやさしいシャンプー新習慣

事前にしっかり「予洗い」を

シャンプー前にブラシで軽くブラッシングすると髪表面のほこりが取れ、頭皮の汚れを浮き上がらせます。その後、お湯でしっかりと頭皮と髪をすすぎ、髪の表面だけではなく、内側と頭皮にも十分にお湯を行き渡らせるとシャンプーも少量で泡立ちます。

ぬるめのお湯がベスト

お湯の温度によっては頭皮に負担をかけてしまいます。あまり熱いお湯で洗うと必要な皮脂が取れすぎてしまい、頭皮の乾燥を招く恐れもあるので注意しましょう。38度前後のお湯で、指の腹で頭皮をもみほぐすように洗うのがポイントです。

「風」で短時間で乾かす

シャンプー後はタオルで十分に水気をふき取ってから、ドライヤーを使って短時間で乾かしましょう。ただ、ドライヤーを近づけすぎると頭皮と髪を傷めてしまうので、距離をおくこと。最後に冷風を髪全体にあてて頭皮をクールダウンさせ、キューティクルを引き締めることも忘れずに。

永本先生からの
ワンポイントアドバイス

女性の8割以上が髪や頭皮に何らかのトラブルを抱えていると言われています。頭皮ケアを効果的に行うためにも、シャンプーで毎日頭皮を洗浄しましょう。シャンプーは、髪や頭皮に必要なうるおいは残し、不必要なものは取り除く保湿効果の高いシャンプーがオススメです。

CHAPTER 3
頭皮をイキイキさせる!

自分で簡単にできる
頭皮マッサージ方法

頭皮マッサージは日ごろの緊張やストレスなどによってダメージを受けている頭皮をやわらかくし、頭皮の血液の滞りを改善する方法として、とても効果的です。オイルを使ったり、シャンプー時に行ってもOKです。

  • ①頭のサイドをほぐす

    小指を左右のこめかみに置き、親指以外の4本の指で耳の上を強く押し、頭皮を動かすように、頭頂部に向かって円を描いてマッサージします。

  • ②頭のてっぺんをほぐす

    こめかみに親指を置いて支えにしながら、そのほかの指で前髪の生え際から頭頂部へ移動しながらもみほぐします。

  • ③頭の裏をほぐす

    うなじに親指を置き、そのほかの指で後頭部全体をつかみ、頭頂部まで移動しながらマッサージします。終わったら首の後ろにあるツボを親指で刺激します。

永本先生からの
ワンポイントアドバイス

自分で頭皮マッサージを行う場合は、事前に深呼吸して心地よく感じる程度の圧で行いましょう。急に無理して強く押すと逆効果になるので、ゆっくりやさしくもみほぐすのがポイントです。

CHAPTER 4
紫外線量は5~8月がピーク

汗や皮脂量も増える夏は
特に要注意!

紫外線が気になる季節、顔や手足には日やけ止めを塗りますが、頭皮は年中紫外線を浴びているといっても過言ではありません。日やけは肌同様、様々なトラブルの原因に。また、汗や皮脂量も増えるため、頭皮の紫外線・皮脂対策もキチンと行いましょう。

夏の頭皮トラブルとは?

紫外線ダメージ

髪をつくる素となる毛母細胞が紫外線の影響でうまく働かなくなると、抜け毛や薄毛の原因となる可能性があります。また、頭皮の中の毛根にダメージが及ぶと白髪が発生するとも言われます。

汗・皮脂

汗によって頭皮の炎症や菌の繁殖が起こると、抜け毛の原因となる可能性も。また、皮脂が細菌により分解されるとニオイを発してしまいます。

頭皮を守る!夏の頭皮ケア方法

日やけ止めスプレーや日傘、帽子で防ぐ

日傘や帽子はもちろんのこと、髪用の紫外線防止スプレーなども活用しましょう。
また、首回りを冷やすシートやタオルなどを使って汗を抑えるのも◎。

汗や皮脂で詰まりがちな毛穴をしっかり洗う

頭皮をもみほぐすことで毛穴や汗腺から汚れを浮かび上がらせることができます。
シャンプー時にマッサージを取り入れて、しっかりと頭皮をクレンジングしましょう。

シャンプーのしすぎに注意!

汗をかいたらできるだけ早く洗い流してください。
しかし、1日に何度もシャンプー剤を使うと頭皮にダメージを与えます。シャンプーは1日1回、それ以外はお湯で汗を流しましょう。

永本先生からの
メッセージ

髪は若さのバロメーターであり、髪のコンディションは一人ひとりの心身の健康を表すものです。髪は女性にも男性にもとっても大事な存在であり、美しく健康に年齢を重ねていくためにも、頭皮と髪を大切に扱いたいですよね。
また、最近では、「顔と頭皮は一枚の皮でつながっている」という認識が広まってきています。若々しい顔でいるためには頭皮のケアも重要であることを知っていただき、お顔同様、頭皮も丁寧にお手入れしてみてくださいね。
5年先、10年先も健康な髪と頭皮、そして美しい自分でいられるように、毎日のケアに取り組みましょう。

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