第一印象を決める!身にまとう「香り」の魔法

新生活が始まる4月は出会いの季節。初めて会う人たちにステキな第一印象を持ってもらいたいですよね。TPOや周りの人にも配慮して、いい香りをほのかに香らせている女性に魅力的な印象を持ったことがありませんか?逆に、強い香りを漂わせている女性は少し敬遠してしまうことも…。
「じゃあ、どんな香水を選べばいいの?」と悩まれる方も多いはず。
香水は、なりたい自分をつくる魔法の一滴です。新しい人とたくさん出会うこの季節は、香水マジックの力を借りて好感度UPを目指してみませんか?

フレグランススペシャリストとして15,000人以上の女性に「十人十香の香水選び」で個の魅力を最大限に引き出すカウンセリングを実施。2009年より、パルファンビューティーをつくる香水のサロン「スティル エ パルファン」を主宰。日仏フレグランス文化財団 代表理事。

CHAPTER 1
好きな香りを見つけよう

香水の種類と
基礎知識

「オードトワレとオーデコロンの違いって何?」「最初つけた時と、時間が経ってから香りが違うのはなぜ?」など、今さら聞けない香水の基本知識を知った上で実際に試してみて、まずは自分が好きな香りと出会ってみましょう。

香水の種類

香料が加えられる割合(賦香率:ふこうりつ)の違いによって以下4つに分類され、香りの持続時間が変わってきます。

パルファン

賦香率:15~30% 持続時間:5~7時間
最も濃度が高い香水。高級感のあるゴージャスな香りが多く、少量でも長時間香りが持続するのでたくさんつけずにピンポイントに適量をポンとのせるくらいの使い方がおすすめです。

オードパルファン

賦香率:8~15% 持続時間:5時間前後
バルファンよりも、少しカジュアルなイメージをプラスした香りと言えます。オードバルファンは適所にシュッと一吹きするように使用することで上手に香りを楽しめます。

オードトワレ

賦香率:5~8% 持続時間:3~4時間
比較的カジュアルな香りが特徴です。香り自体も柔らかなイメージのものが多く、持続時間も短めなのでたっぷりと使用しても嫌みのない香りです。

オーデコロン

賦香率:3~5% 持続時間:1~2時間
香りを愉しむよりリフレッシュに使うことが多く、シャワー後にたっぷりとつけるのにオススメです。

※ブランドによって、製品の賦香率には差があります

香りの変化

体温や肌質、肌の香り、汗の分泌量によって、人それぞれ香りが変化します。店頭で試したときと、実際につけたときとの香りが違うのはそのためです。

トップノート

香水をつけてからすぐに感じる香り。その香水の幕開きの印象を彩る、第一印象を決める大切な香りです。

ミドルノート

香水をつけてからすぐに感じる香り。その香水の幕開きの印象を彩る、第一印象を決める大切な香りです。

ラストノート

肌の上で体臭と混ざり合い、その人だけのオリジナルの香りがまろやかに立ち込めます。

香水を選ぶ時、
気をつけておきたいこと

体調や気分がいい日に選ぶ

理想は晴れた日のごきげんな午前中、探している香りに近いイメージの服装でお店に行くと、お店の人が香りを提案しやすくなります。

ムエット(試香紙)の後に手首で試して

ムエットは軽く振ってアルコール分を揮発させ、ほんの一瞬嗅いで脳に香りを記憶させます。気に行った香りは手首で試して香りの変化をみましょう。

試すのは5種類まで

嗅臭は疲れやすいので試すのは5種類までに。目を閉じると香りに集中でき、香水瓶のデザインなどに惑わされずに香りを選べます。

地引先生からの
ワンポイントアドバイス

第一印象だけで香水の購入を決めてしまうと、使わない香水瓶が増えていくばかりで本当に好きな香りになかなか出会えません。ぜひ香りを肌にのせて、香りが消える瞬間までを体感してから香水を選びましょう。

CHAPTER 2
香りをほどよく漂わせよう

香水の上手なまとい方

シーンにあわない香りや香水をつけすぎていれば、いくら身なりをキチンとしていても第一印象は一瞬でマイナスになります。より魅力的に見せるため、香水の正しいまとい方をチェックしましょう。

香水の正しいまとい方

湿気が多い日は控えめに

湿度が高いと香りが長く持続し、鼻粘膜が潤っているので普段より香りを敏感に感じてしまうので、つける量を控えめにしましょう。

霧をまとうように、カラダから20センチ以上離してつける

香水はカラダから20センチ以上離して霧をまとうようにつけるとつけすぎを防いでほのかに香ります。

香りのNGエリア

鼻とバストトップを結ぶ三角形の内側は、鼻孔直下のため嗅覚が麻痺して香りを感じなくなったり、相手にとっても真正面のエリアなので強く香りすぎてしまいます。

必要以上につけ直さない

デートや食事会などの途中で香水をつけなおすのは無粋なこと。すぐに相手にわかってしまうので、つけ直す時間と量を計算しましょう。

シーンにふさわしいまとい方

香水は体温で温められると下から上へ立ち上る性質を持ちます。また、脈打つ部分はよく香ります。清潔な素肌につけることを原則にして、効果的にまといましょう。

通勤~オフィス

通勤電車やオフィスなど、不特定多数の人と接する場所では、足首やひざ、もも、ウエストの両脇などほのかに香る部位につけましょう。

アフターファイブやデート

仕事のあとのプライベートな時間は、肩やうなじなどにつけて自分にもそして相手にも香りを楽しんでもらいましょう。

会食や着席のパーティ

食事をする場ですので、テーブルクロスで隠れる場所に。着席する2時間前までにつけましょう。

知っておくべき!
香水のマナー

香水が苦手な人に配慮する

香りに関する感覚は人によってさまざまです。慣れない香りが不快と思う人もいることを忘れずに。

人前で香水をつけない

更衣室やトイレなどでも、人がいる場所でつけるのはNG。エレガントでないだけではなく、マナー違反です。

香水がふさわしくない場所・モノ

和食の店に香水はNG。また、真珠はダメージを受けやすいので香水がつかないように気を付けましょう。

地引先生からの
ワンポイントアドバイス

男性が女性に望む理想の香らせ方のキーワードは「ほのかに香る」です。強すぎる香水の香りは男性はもちろん、女性にも敬遠されるようです。その人の印象は、香りで大きく左右されます。魅力を高める香水のまとい方をマスターしましょう。

CHAPTER 3
なりたい自分を演出しよう

香水で自己プロデュース

「こんな風に見られたい」「こういう女性になりたい」など、なりたい自分や自分らしさを表現する香水に出会うことで、あなたらしく輝くことができます。あなたはどんな女性になりたいですか?また、どんな女性に見られたいですか?

気取りない純粋さ

おすすめ:柑橘類の香り
リラ、マグノリアなどの白い花々やライム、レモンなどの酸味のある柑橘類。穏やかに時が流れ、リラックスさせてくれるような香り。リラ、マグノリアなどの白い花々やライム、レモンなどの酸味のある柑橘類。穏やかに時が流れ、リラックスさせてくれるような香り。

わくわくするような期待

おすすめ:エキゾティックな香り
クローブ、シナモン、アンバーなど、エキゾティックな花。旅立ちを予感させ、冒険やチャレンジをかきたてるような香り。

無邪気な子ども

おすすめ:フルーツの香り
オレンジ、グレープフルーツ、ザクロなどフレッシュなフルーツ。さわやかで軽やか、みずみずしさを感じさせる香り。

セクシー

おすすめ:野性的な香り
ジャスミン、イランイラン、ムスクなど野性的なアクセント。内面と外面での魅惑、触れたくなるような香り。

こだわりの感覚

おすすめ:マネされにくい香り
チュベルーズ、貴重な花々のブーケ。限定の香り、希少性のあるその人だけが独占できる香り。

幼いころの記憶

おすすめ:自然を感じる香り
マリン、アクア、バンブーなどの自然のモチーフ。過ぎ去った時を思い起こさせる豊かな香り。

流行の先端

おすすめ:新しい香り
ファッションブランドやデザイナーのプロデュース。革新的であり、未来を予感させる最先端の香り。

地引先生からの
ワンポイントアドバイス

香りがきっかけで、さまざまな出会いの物語が生まれます。なりたい自分のイメージの香りをまとうと、そのような人、あるいはそのような人に惹かれる人に出会えるかもしれません。自分の香りを見つけることは、自分の本当の魅力を知ることに他なりません。

CHAPTER 4
基本に慣れたらチャレンジ

香水テクを
ステップアップ!

香水以外でも、生活の中で香りを楽しむ機会をたくさん作ることができます。毎日の暮らしを彩る香りの使い方をご紹介します。

爪の香水で指先にも香りを

ふんわり指先から漂う香りを1日中楽しめる爪の香水。足の爪に使うと、ブーツを脱ぐときにもほのかな香りが。ぬるま湯にしばらくつけると簡単にオフできます。爪の傷みの原因となる除光液は不要です。

ボディローションでうるおい香り肌

顔以外の全身に使うことができます。肌にうるおいをもたらしながら香りを楽しみましょう。また、同じ香りの香水を重ね付けすると、香りの持続時間が長くなるのでぜひ試してみて。

練り香水でやわらかく香らせる

手首やうなじなど、脈打つ部分につけます。練り香水はミツロウやワセリンなどに香料を溶かしたもので、拡散力が低いのが特徴。つけた瞬間にきついと感じることが少なく、じんわりと香ってくれます。

髪にはヘアフレグランス

髪の毛を整えたときや、髪が揺れた瞬間にほのかに香ります。相手の鼻に近い部分なのでつけ過ぎに注意しましょう。毛先にほんの少し香りづけするとさりげなく香らせることができます。

地引先生からの
メッセージ

香水は自分探しでもあります。
なりたい自分になるために、もっとステキになるために、自分に自信を持つために、自分にぴったりの香水を見つけてみましょう。自分自身を表現する際に香りと共に発すれば、自分の持つ魅力をさらに上手に伝えられるはずです。
いい香りは、自分自身はもちろん、周りの人も幸せにしてくれます。人生のさまざまなシーンで、香水の魔法のパワーを実感してみてくださいね。

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