おうちで簡単美容!はじめませんか?お灸ライフ

美容の味方として、いま注目を集めている“お灸” 。体の不調をお灸で癒していくと、女性の悩みでもあるむくみや肌荒れが改善され、美しさにもつながっていくと、美容灸の第一人者・福永鍼灸師は言います。お灸は、まさに健康的に美しくなれる、理想的な美容法。最近はお灸の種類も増えて、気軽に試せるものも増えました。 この夏、あなたもお灸女子に仲間入りしてみませんか?

Profile
鍼灸師 福永裕子先生

鍼灸はもちろんのこと、美容に関するお灸の専門家としても活躍。講談社刊「美顔・美ボディ 美容お灸」の監修なども手掛ける、美容お灸の第一人者。
本人自ら施術も行う銀座の「せんねん灸お灸ルーム」は、現在も予約は3カ月待ちという人気ぶり。

CHAPTER 1
大注目の美容法!

福永先生に聞く
いま『お灸』が
人気なのはなぜ?

とにかく簡単 ひとりでもできる!

お灸は自宅で手軽にできるセルフケアで、毎日でも続けられるのが魅力。最近では、ドラッグストアやアロマグッズコーナーなどでも簡単に手に入ります。

人間の治癒力を高めるから体への負担がない

お灸は、東洋医学の代表的な療法の一つで、人間のもつ自然治癒力を高めて回復させる考え方。お灸は温熱でツボを温めて血行を促進し、免疫機能を活発化させることで病気になりにくい体をつくります。

美容への効果にも期待大!

お灸は肩こりや腰痛などに効くイメージがあると思いますが、実は美容にも効果的。お灸をすることで、血液やリンパの流れがよくなり、くすみやむくみがとれ、肌にハリが出るといった美容効果も期待できます。

気持ちを落ち着けるリラックス効果

お灸はゆったりした気分、落ち着いた環境で行うことが大切です。そうすることでお灸特有のリラックス効果を味わうことができます。やがて緊張した筋肉をほぐし、自律神経のバランスを整えてくれます。

CHAPTER 2
まずはチェック!
これがあれば便利!

初心者さんのための
お灸基本アイテムを
ご紹介!

初心者さんにマストなお灸基本アイテムをまとめました。お灸はドラッグストアなどで簡単に購入することができます。火を使うので火傷にはくれぐれもご注意を。使用後のお灸を入れる水の入った小鉢などは、スタート前に用意しましょう。

お灸

初心者さんには、市販されている、直接皮膚にもぐさが密着しないタイプの間接灸や台座灸がおすすめ。

お灸点火用の点火器

ライターやマッチなどをその都度使うのはなかなか難しいので、柄の長いライターで。
お灸専用の点火器もあります。

水の入った小鉢

いつでもお灸が捨てられるようにスタート前に必ず用意を。
灰皿などでも構いません。

本や水性マジック

ツボの位置が確認できる書籍やメモを用意しておくと便利です。
また、水性マジックなどでツボ位置にしるしを入れておくと、お灸をする際にとてもスムーズです。

「火を使うのは…」という方や初心者の方には
火を使わないタイプのお灸がおすすめです

最近では、従来のお灸以外に火を使わないお灸もあります。火を使わないお灸は、衣服の下でも使えるだけでなく、貼ったまま外出することもできて便利。しかも心地よい温熱が3時間も続きます。普通のお灸は1回につき5分ほどかかるので、忙しい方やお灸初心者の方におすすめです。

CHAPTER 3
基本編

実践してみよう!
まずはここから!
美容の万能TSUBO

「お灸をやってみたいけど、ちょっと不安…」という方も、まずは万能のツボ“合谷”で試してみてください。

合谷(ごうこく)

人差し指と親指の骨の交わったところから、人差し指の方向にやさしくさすってへこんでいるところが、“合谷”というツボです。顔色のくすみ、疲れ目や頭痛など、首から上のトラブルに効果を発揮するまさに万能のツボ。まずは、ここからはじめてみましょう。

はじめてのお灸
知っておきたい3つのポイント

  1. ①「すごく熱い=すごく効果アリ」ではありません。熱さを感じない部位の方が血行不良なのです。もし、あまりにも熱く感じる場合は、すぐに外すか場所を変えましょう。我慢する必要はありません。
  2. ②お灸は1か所に約5分ほど置いてください(途中でも熱くなったら我慢しないですぐに外しましょう)。火が消えてからもジワジワと温熱効果が続きます。
  3. ③入浴前後、食事直後、飲酒後、発熱時は全身の血行が良くなっているので、お灸の効果がうすれたり、やけどになりやすいので避けましょう。一番リラックスできる時間がおすすめです。
CHAPTER 4
応用編

もっと実践してみよう!
この季節のお悩み別
即効TSUBO

複数のツボを温める相乗効果から、夏のお悩みを解消します。お灸は、一度に行う必要はありません。ゆっくり休息時間をつくり、1~2か所ずつなど自分がやりやすいところから実践してみましょう。

お悩みその①
冷え・足のむくみ

冷房や冷たい飲み物・食べ物で体が冷えると血液の巡りが悪くなり、余分な水分が体内に溜まり、むくみが起こります。そのため、血液循環をスムーズにすることがむくまない秘訣。さらに、東洋医学では栄養水分の「消化」「吸収」「排泄」をスムーズにすること、つまり内臓機能を高めることも大切だとしています。この内臓機能を高める経路にむくみ解消のツボがあります。

太白(たいはく)・三陰交(さんいんこう)・太谿(たいけい)
湧泉(ゆうせん)

お悩みその②
夏バテ・食欲不振

夏バテ・食欲不振には消化器系の働きを活発にして食欲を高め、体全体の血液循環を促進することが肝心です。消化器系の働きを整えてくれる代表的なツボが「大都」と「太白」。また、「中脘」は胃の中心にあるツボという意味で、胃の働きを正常にします。そして、「関元」は元気を注ぎ補ってくれるツボになります。

大都(だいと)・太白(たいはく)
中脘(ちゅうかん)・関元(かんげん)

お悩みその③
肌荒れ・乾燥肌

夏の体は上・下半身で水分バランスが違ってきます。下半身は冷房などから水分が溜まってむくみ、その一方で顔への水分の巡りは悪くなり、上半身は乾燥しがち。そこで、下に溜まった水を上にもってくれば、肌の乾燥を防ぐことができます。また、東洋医学では乾燥肌の原因を体を動かすエネルギーの「血」と体を潤す「水」の不足だとも考え、これらが循環するのがベスト。不足してしまう原因を考え、お灸をして循環させることで、乾燥肌が改善されると考えられます。

胃腸虚弱が原因の場合
大都(だいと)・太白(たいはく)
睡眠不足が原因の場合
照海(しょうかい)・太谿(たいけい)
ストレスが原因の場合
労宮(ろうきゅう)・神門(しんもん)

お灸の注意事項
お灸をご使用の際は、医師の説明や商品の説明をご理解のうえ、やけどなどに十分ご注意ください。

福永先生からの
メッセージ

お灸は、自分ひとりでたった5分ではじめられるのが最大のメリットです。一番わかってあげなくてはならない自分自身の体調や気分を見失っていませんか? お灸であなたの体の声、そして心の声に耳を傾けて下さい。

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